ホームヘルパーになるには資格が必要です!取得する方法とは?

自宅へ訪問して利用者の生活を支えるホームヘルパーは、人から感謝されることも多い、やりがいのある仕事です。本記事では、ホームヘルパーになるためにはどうすればいいのかを紹介。資格取得の方法やメリットについても解説します。

ホームヘルパーに必要な資格とは

ホームヘルパーの正式名称は「訪問介護員」といい、介護が必要なご利用者さまの自宅に訪問してサービスを提供します。入浴や食事などの日常的な身体介護をはじめ、家事などの生活援助や通院介助をすることが主な仕事です。ホームヘルパーになるには、旧ヘルパー資格に該当する「介護職員初任者研修」または「介護職員実務者研修」の修了が必須です。また介護系唯一の国家資格である、介護福祉士の資格を取得することでもホームヘルパーとして働けます。

ホームヘルパーになるために必要な資格

ホームヘルパーとして働くには上記研修の修了もしくは、資格を取得する必要があります。

介護職員初任者研修とは

正式名称介護職員初任者研修
受験資格誰でも可能
試験実施日常時実施
合格率90%以上
受験料約6~15万円(研修・試験を含む)

介護職員初任者研修は、旧ホームヘルパー2級に該当する資格です。介護職のスタートライン資格でもあり、家庭内介護のために資格を取得する方もいるほどです。130時間の講習を修了した後、筆記試験に合格することで資格が得られます。試験内容や試験実施日、費用については、研修実施校によって異なります。

資格概要

介護についての基礎知識や、高齢者への理解を深めることができる、介護職へのファーストステップとも言える資格です。身体介護の方法やコミュニケーション技術などを学びます。福祉や介護に関係のある学校を卒業していなくても、福祉の資格が得られるため、多くの人が受講しています。

取得方法

カリキュラムは、自治体をはじめ、社会福祉協議会や民間団体など、幅広く実施しています。130時間の講義や演習を受けた後、筆記試験による修了評価を受けます。カリキュラムの実施団体のスケジュールにもよりますが、最短2ヶ月程度で取得可能です。

ホームヘルパー2級と介護職員初任者研修の違い

介護職員のキャリアパスをわかりやすく一本化する目的で、ホームヘルパーが廃止され、介護職員初任者研修が新設されました。大きな違いは、施設実習がなくなり、筆記試験が加わったことです。ホームヘルパーでは30時間の施設実習が課せられていましたが、介護職員初任者研修では代わりに実技実習の時間が2倍となりました。また筆記試験が加わりましたが、研修内容の振り返り内容となるため、難易度は高くありません。

介護職員実務者研修とは

正式名称介護職員実務者研修
受験資格誰でも可能
試験実施日常時実施
合格率ほぼ100%
受験料各研修実施校によって異なる
免除科目がある場合は安くなる

介護職員実務者研修は、ホームヘルパー1級に該当する資格です。介護職員初任者研修からランクアップした内容となり、介護福祉士の資格取得には必須となります。介護実務者研修を取得していることで、管理職へのキャリアアップに有利になるメリットがあります。

資格概要

介護職員初任者研修の上位資格として位置付けられている資格です。初任者研修同様に多くの人が受講しています。また、初任者研修を修了していなくても受講は可能です。初任者研修に比べると、より高度で専門的な知識を学び、医療的ケアに関する分野も内容に含まれています。養成施設を卒業していない人が介護福祉士の国家試験を受ける際の、受験資格の一部として活用することも可能です。

取得方法

無資格の場合は、450時間のカリキュラムを受講。しかし、介護職員初任者研修修了者の場合は、320時間のカリキュラムを受講します。おおむね、初任者研修を行っている団体は実務者研修も行っているため、全国各地で受講しやすいです。

ホームヘルパー1級と介護職員実務者研修の違い

介護実務者研修では、ホームヘルパー1級では学習しなかった「医療的ケア」「介護課程Ⅱ」があります。それ以外はホームヘルパー1級と変わりないため、ホームヘルパー1級を取得済みの場合は、新設科目のみ受講が必要です。

介護福祉士資格とは

正式名称介護福祉士
受験資格・介護福祉士養成施設卒
・福祉系高等学校卒
・3年以上の実務経験かつ実務者研修修了
試験実施日年1回
(筆記:1月下旬/実技:3月上旬)
合格率約70%
受験料15,300円

介護福祉士資格を取得していることで、社会福祉のスペシャリストとして働くことができます。介護系資格の中でも唯一の国家資格であるため、社会的信頼性が高い点が特徴です。そのため給与などの高待遇にも期待できるメリットがあります。

資格概要

介護に関する国家資格で、取得者は正式に介護福祉士やケアワーカーと呼ばれます。取得難易度は高めですが、身体介護や家事などの生活援助はもちろん、現場の責任者やスタッフの介護指導にもあたる業務も任されやすくなります。

取得方法

介護福祉士の取得は、国家試験を受験して取得する方法と、養成施設を卒業する方法があります。

国家試験に合格する

国家試験を受験し、合格すると社会福祉士の資格を取得することができます。しかし、受験するには下記の受験資格を満たしている必要があります。

【介護福祉士の受験資格】
・実務経験を3年積み、実務者研修を受けて筆記試験を合格
・実務経験を3年積み、介護職員初任者研修と喀痰吸引等の研修を受けて筆記試験を合格
・その他、福祉系高校卒業後、筆記試験と実技試験(免除のケースもあり)を受験する

養成施設を卒業する

平成33年度末までに養成施設を卒業した場合、国家試験を受験しなくても介護福祉士の取得が可能です。そして、卒業後5年以上介護の仕事に就くことで、介護福祉士として登録し続けることができます。ただし、平成34年以降は、養成施設を卒業しても国家試験を受験する必要があります。

ホームヘルパーになるために資格を取得するメリット3つ

資格を取得することによって、ホームヘルパーとして働くことができるだけではなく、さまざまなメリットが得られます。資格を取得することのメリットを3つ紹介します。

・就職に有利になる
・知識が身に付く
・キャリアアップできる

就職に有利になる

資格を取得していることで、より多くの求人の応募条件を満たすことができます。求人によっては、資格取得者を優遇とするものも多いため、資格は就活をする上での大きな武器です。さらに、資格取得者は無資格者と比べて、給与面でも優遇されやすくなります。

知識が身に付く

資格取得のために勉強することで、分野に偏りなく、介護職の基礎知識を取得できます。また、介護の全般的な知識を身につけることで、自分が介護の仕事に向いているかどうか判断しやすくもなります。ホームヘルパーの仕事に必要な知識は、介護技術だけでなく、高齢者の病気や法律、心理学など、幅が広いです。資格勉強をすることで、どんな知識や技術、心構えが必要かを学ぶことができます。

キャリアアップできる

介護に関する資格を取得することで、さらに上位の資格や介護に関する他の資格を受験するチャンスが増えます。例えば、介護職員初任者研修の後に実務者研修を取得し、介護福祉士を目指すと、現場リーダーなどの責任やあるポジションを担うことができるかもしれません。
あるいは介護福祉士を取得して、ケアマネージャー取得も目指すと、これまでと違う働き方ができようになる可能性もあります。介護の分野でキャリアアップを目指すなら、資格取得が有効な手段です。

【保有資格・修了研修別】給料相場

保有資格令和2年度 平均月給
介護福祉士32.9万円
実務者研修30.3万円
初任者研修30.1万円


厚生労働省による「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、資格別では上記のように平均月給に差があります。国家資格である介護福祉士は最も高く、実務者研修・初任者研修と比較すると約3万円の差です。年間で考えると単純計算で36万円であるため、差が大きいことがわかります。

ホームヘルパーになるには、まず介護職員初任者研修を目指してみよう!

今回は、ホームヘルパーとして働く上で必要な資格についてご紹介しました。ホームヘルパーとして働きたい場合は、まずは比較的に難易度が低い、介護職員初任者研修を修了することを目指してみてはいかがでしょうか。

また、働き先をホームヘルパーだけに絞るのではなく、介護職全般を含めて求人を探すのであれば、無資格未経験でも可能な仕事はたくさんあります。ホームヘルパーになるまでに、まず他の介護の現場で働きながら、資格勉強をするのもひとつの手段です。ホームヘルパー、もしくは介護の仕事に興味があるなら、求人をチェックしてみましょう。