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ケアマネジャーの給料って安い?年収は?給料アップの方法も徹底解説

著者: ゲートウェイ

更新日:2023/12/08

公開日:2019/05/05

家族と相談しているケアマネの女性

ケアマネジャーは、介護系の上位資格として給料が高い職種といわれています。ですが、実際どの程度給料が高くなるのかピンとこない方も多いのではないでしょうか。今回は、そんなケアマネジャーの給料・年収について徹底的に調査しました。ケアマネジャーの給料アップをするための方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ケアマネジャーの給料・年収について

給料明細の封筒と電卓

ここでは、ケアマネジャーの給料事情について説明していきます。ケアマネジャーを目指す際の参考にしてみてください。

ケアマネジャーの基本給

ケアマネジャーの給料は、厚生労働省の『令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果』によると、以下のとおりです。

基本月給 平均月給
221,140円 365,180円

平均月給とは、ボーナスを含めて割り出した数値のことです。令和3年度と比べると、基本月給は2,570円、平均月給は14,870円増加しています。

ケアマネジャーの平均年収

ボーナスがない場合 ボーナスがある場合
2,976,240円 4,382,160円

ケアマネジャーの男女別給料

ケアマネジャーの男女別給料は、厚生労働省の『令和4年賃金構造基本統計調査』によると、以下のとおりです。

基本給 ボーナス 年収 平均年齢
女性 277,000円 623,200円 3,947,200円 53.4歳
男性 305,700円 702,900円 4,371,300円 46.6歳

※年収は、厚生労働省の『令和4年賃金構造基本統計調査』より、基本給与額+超過労働給与額×12か月分+年間賞与その他特別給与額で算出しています。

ケアマネジャーは年齢を重ねても働き続ける方が多いことから、平均年齢も高い傾向にあります。とくに、女性の平均年齢のほうが高いことから、子育てがひと段落した方やセカンドキャリアを目指したい方にとっても転職しやすい職種といえるでしょう。さらに、ケアマネジャーは介護系の資格を取得することで手当を受け取れる可能性もあります。
ケアマネジャーの年齢別給料ケアマネジャーは男女でも給料に差がありますが、年齢別でも給料が異なります。

年齢 基本給 ボーナス 年収
~19歳
20~24歳 208,000 60,000 2,556,000
25~29歳 220,000 246,100 2,886,100
30~34歳 257,800 605,200 3,698,800
35~39歳 283,600 605,300 4,008,500
40~44歳 284,500 695,300 4,109,300
45~49歳 296,900 765,700 4,328,500
50~54歳 288,600 653,400 4,116,600
55~59歳 287,400 701,800 4,150,600
60~64歳 274,000 563,800 3,851,800
65~69歳 273,000 302,200 3,578,200
70歳~ 269,400 183,100 3,415,900

従業員数別での給料はだいたいが同じような金額です。ただし、100人以上を超える中小・大企業のほうが、基本給やボーナスが高い傾向にあります。年収は、残業時間によって変動があるので、勤務先によって異なるでしょう。

ケアマネジャーの規模別給料

ケアマネジャーの規模別給料は、厚生労働省の『令和4年賃金構造基本統計調査』によると、以下のとおりです。

従業員数 10〜99人 100〜999人 1,000人以上
基本給 278,700 289,200 285,800
ボーナス 532,400 726,800 696,500
年収 3,876,800 4,197,200 4,126,100

従業員数別での給料はだいたいが同じような金額です。ただし、100人以上を超える中小・大企業のほうが、基本給やボーナスが高い傾向にあります。年収は、残業時間によって変動があるので、勤務先によって異なるでしょう。

ケアマネジャーと他職業の比較

介護系であるケアマネジャーは、他職業と比べると基本給などに以下のような違いがあります。他職業と同分野の職業との給料面での違いについて、詳しくみていきましょう。

女性に人気の職業との比較

厚生労働省の『令和4年賃金構造基本統計調査』を用いて、女性に人気の職業とケアマネジャーを給料面で比較してみました。

基本給 ボーナス 年収
ケアマネジャー 277,000 623,200 3,947,200
保育士 266,100 712,300 3,905,500
幼稚園教諭 261,300 765,500 3,901,100
販売店員 217,800 277,100 2,890,700
理容・美容師 253,900 81,900 3,128,700

女性に人気といわれる他職種と給料を比較すると、ケアマネジャーの年収は高いことがわかります。女性にも続けやすく、給料が高い職種である点からみても、ケアマネジャーは魅力的な職業といえるでしょう。

同分野の職業との比較

厚生労働省の『令和4年賃金構造基本統計調査』を用いて、同じ分野の職業とケアマネジャーを給料面で比較してみました。

基本給 ボーナス 年収
ケアマネジャー 284,500 643,900 4,057,900
ホームヘルパー 260,800 402,300 3,531,900
福祉施設介護職員 257,500 539,300 3,629,300
看護師 351,600 862,100 5,081,300
歯科衛生士 282,700 432,300 3,824,700
理学療法士・作業療法士 300,700 698,400 4,306,800
栄養士 264,200 620,300 3,790,700

ケアマネジャーの給料は、看護師、理学療法士・作業療法士についで高いことがわかります。ケアマネジャーは介護系ですが、夜勤や早番など日勤帯以外の勤務は基本的にはありません。土日が休みの場合がほとんどであるため、高収入でかつ安定して働ける職種といえるでしょう。

ケアマネの給料は今後上がる?処遇改善についてはこちら

ケアマネの給料をアップさせる方法についてはこちら

ケアマネジャーの仕事について

ケアプランの説明をおこなうケアマネージャー

ケアマネジャーは、介護系や他職種からみても高水準な給料です。しかし、給料がよかったとしても、仕事がハードでは長く続けられません。ここでは、ケアマネジャーの仕事内容についてくわしくみていきましょう。

そもそもケアマネジャーとは?

ケアマネジャーとは、介護が必要な方に向けたケアプランの作成や、関係各所との調整を行う職種です。デイケアや福祉用具など、何かしらのサポートを必要とする方に適切なサービスが提供できるよう支援します。介護保険のサービスを受けて、利用者ができる範囲で自立して生活できるよう調整する重要な役割を担っています。

ケアマネジャーの主な仕事内容

・ケアプラン作成
・利用者と施設の調整役
・その他の仕事

ケアプラン作成

ケアマネジャーは、ケアプランを作成します。ケアプランというのは介護の方向性を決めるもので、利用者と家族の希望に基づいて作られます。このケアプランを通して、ケアマネジャーは利用者の自立支援やモニタリングをおこなっていきます。
これらのプランは、利用者の要介護度や要支援度がどのくらい必要かによって変わります。要介護度のレベルによっては利用できないものもあるので、注意が必要です。

利用者と施設の調整役

ケアマネジャーは、利用者と施設の調整役を担います。要介護が必要な高齢者に、適切な施設を見つけてあげることが仕事です。
現在、日本には膨大な数の施設があります。それらの中から、利用者みずから自分に合った施設を見つけるのは困難であると言えるでしょう。そういった場合に、ケアマネジャーは、利用者の目的に沿った施設の情報を提供します。

その他の仕事

上記2つが主な仕事ですが、これら以外にも、介護保険認定のサービスを提供したり、生活保護申請の補助をおこなったりもします。また、要介護認定の書類を作成したり、要介護者から相談を受けたりすることもあります。
これから先増えてくるのは、配食の紹介でしょう。近年、高齢者に向けた配食系のサービスが増えてきています。利用者の健康や目的に沿った配食サービスを紹介するのも、ケアマネジャーの仕事になりつつあります。

Q. ケアマネジャーの受験資格は?

Q. ケアマネジャーに向いている人は?

「居宅ケアマネジャー」と「施設ケアマネジャー」の違い

ケアマネジャーには居宅と施設ケアマネの2種類の働き方があり、それぞれ働く場所や役割に違いがあります。ここでは、2種類のケアマネジャーの違いについて解説します。

居宅ケアマネジャー 施設以外の場所で介護サービスを受ける方をサポートする
施設ケアマネジャー 介護施設で入所者のサービス調整を図る

居宅ケアマネジャーとは

居宅ケアマネジャーは、自宅や住宅型老人ホームなど、施設以外の場所で介護を受ける方へ介護サービスの調整を行います。適切な介護サービスが提供できるようケアプランの作成や関連職種との連携を図るのが主な業務内容です。勤務先は、居宅介護支援事業所であり、要介護認定の代行申請や給付金管理などを行うこともあります。

施設ケアマネジャーとは

施設ケアマネジャーは、老人保健施設やグループホームなどの介護施設で入所者のサービス調整を行います。利用者100人あたりで最低1人と定められているので、業務に支障がなければ食事や入浴介助などの介護業務を兼任する場合も。他職種業務を兼任する場合、勤務先によっては早番や遅番などの勤務を行うことがあるかもしれません。

ケアマネジャーの給料をアップさせる5つの方法

施設ケアマネジャーとして働いている女性スタッフ

ケアマネジャーとして働き続ける場合、気になるのは給料アップです。ここでは、給料アップを図るための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

経験年数を上げる

長くケアマネジャーとして働いて経験を重ねることで、給料アップにつながります。目安としては、1年勤務で5,000〜8,000円、3年勤務でおよそ10,000円のアップです。ケアマネジャーの給料は、勤務年数が長いほどに高くなる傾向にあるので、早い段階から転職し、経験を積んでいくとよいでしょう。

管理職等の役職に就く

経験年数を上げて、管理職や主任などの役職に就くことで役職手当がもらえます。役職手当が上乗せされれば、自然と給料アップにもつながります。役職のある仕事は業務内容も責任も増しますが、さらなる経験を積めるうえ、やりがいも感じられるでしょう。

施設ケアマネジャーとして働く

施設ケアマネジャーは、居宅ケアマネジャーに比べて業務の幅が広い傾向にあるため、基本給自体が居宅ケアマネジャーよりも高い場合があります。施設ケアマネジャーの特徴として、ケアマネ以外の業務を兼任したり、早出や夜勤を行ったりするため、それらで手当をもらえれば給料アップにつながります。
より給与アップを図りたいのなら、施設ケアマネジャーを選ぶのもおすすめです。

ほかの資格を取得する

ケアマネジャー以外の介護関連資格を取得すれば、資格手当がもらえる場合があるので、給料アップが図れます。おすすめは、介護福祉士や主任ケアマネジャー(主任介護支援専門員研修)などです。主任ケアマネジャーは、ケアマネジャーとして5年以上の経験と研修の終了が必須ではありますが、キャリアアップが図れる点は魅力です。

自分に合った職場に転職する

自分に合った職場に転職することで、給料アップが図れるだけでなく、キャリアやスキルの向上にもつながるでしょう。給与面での待遇も含めて、自分が希望するキャリアが築ける職場に転職するのもおすすめです。
ソラジョブでは、勤務時間や希望職種など、希望に合った求人を多数ご紹介しています。転職を考えている方は、お気軽にソラジョブをチェックしてみてください。

ケアマネジャーの給料に関するQ&A

ここでは、ケアマネジャーの給料に関するよくある質問とその回答についてご紹介します。手取り金額や今後上がるのかなど、気になる方はぜひ参考にしてみてください。

Q. ケアマネジャーの手取り金額目安は?

A. およそ27〜31万円です。

ケアマネジャーの手取り金額の目安は、27〜31万円前後といわれています。一般的に、手取り金額は額面の75〜85%です。ケアマネジャーの平均月給は365,180円なので、そのうちの75〜85%で計算すると、27〜31万円が相場とされます。

Q. ケアマネジャーの給料は今後上がる?

A. 処遇の見直しなどによって今後給料が上がるかもしれません。

処遇改善などによっては今後給料が上がる可能性があります。2021年の介護報酬改定では居宅介護支援事業所に対する特定事業所加算の見直しが図られました。現状ではケアマネジャーに対する国からの処遇改善は行われていませんが、今後は見直されるかもしれません。

Q. ケアマネジャーの給料はどこから支払われている?

A. 介護保険の居宅介護支援費から支払いが行われています。

ケアマネジャーの給料は、介護保険の居宅介護支援費から支払いが行われています。ただし、給料の全額が居宅介護支援費から支払われるわけではありません。市町村や介護サービス提供事業所から支払いが行われるケースもあります。

Q. ケアマネジャーの受験資格は?

A. 指定職種で通算5年以上かつ900日以上従事する必要があります。

ケアマネジャーは、以下のような国家資格か相談援助業務に5年以上かつ900日以上携わることで、受験資格が得られます。従事日数は通算なので、出産や育児などでブランクがあったとしても構いません。

1. 国家資格等に基づく業務に通算5年以上かつ900日以上従事する者
2. 施設等での相談援助業務に通算5年以上かつ900日以上従事する者

1.の『国家資格』とは、以下のものを指します。

医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士、管理栄養士、精神保健福祉士

2.の相談援助業務とは、以下のものを指します。

生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員

1と2、いずれかをクリアしている方が、ケアマネジャーの試験を受けることができます。

Q. ケアマネジャーに向いている人は?

A. コミュニケーションと共感力に長けている方に向いています。

他人と明るく接することができる人に向いています。ケアマネジャーは、利用者や家族だけでなく、行政機関や医療機関など、さまざまな人と関わります。人と明るく接することができれば、仕事を円滑に進められるでしょう。
また、ケアマネジャーは利用者のニーズを適切に読み取る必要があります。そのため、単に明るく話すだけでなく、相手の気持ちを聞いてあげることも大事。このように、コミュニケーションスキルに自信がある方は、ケアマネジャーに向いているでしょう。

ケアマネジャーとして活躍して給料アップを目指そう!

ケアマネジャーは、要介護の方が在宅や施設で自分らしい生活が続けられるようケアプランを作成する職種です。ケアプラン作成のために、訪問介護や福祉用具など、関連職種との調整を図る重要な業務を担います。介護系の中でも高給料であり、主任ケアマネジャーや役職に就くことで、さらなる給与アップが図れるでしょう。
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著者プロフィール

ゲートウェイ

ゲートウェイ

異業種含め、人事採用担当として15年以上のキャリアを積んだ経歴を持つ40代男性。現在はソラストの介護採用スタッフとして活躍している。スタッフの負担軽減のため、IT導入や業務ルールの改善に強みを持つ。

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