40代で介護職へ転職したい!転職のメリットや介護職のキャリアプランを解説

今、介護職は社会からの需要が高く、多くの人手が求められています。では、年齢が40代を超えている方でも、介護職に転職することは可能なのでしょうか?今回は、40代の女性や男性が介護職へ転職することは可能なのか、また、転職のメリットやどのようなキャリアプランを築けるのかについてご紹介します。

未経験の40代でも介護職に転職できるのか?

未経験の40代でも介護職への転職はできます。介護業界は人手不足に悩んでおり、積極的に採用をおこなっています。実際に高齢ながら介護業界で働いている人も多いです。また、介護労働安定センターによりますと、2017年の調査では、介護サービスに従事する従業員の66.6%が人材不足を感じていると報告されています。

未経験の40代でも介護職に転職しやすい2つの理由

なぜ未経験の40代でも介護職は転職しやすいのか、採用してもらえるのか、2つの理由を紹介します

未経験可、無資格可の求人は多い

介護職は「未経験可」と記載されている求人も多いです。さらに介護助手職は無資格で就くこともできますので、未経験から介護職へ踏み出すハードルは高くありません。また、介護に関する資格の中でも、介護職員初任者研修なら130時間の講義と演習を受け、1時間程度の筆記試験に合格すれば取得できます。1ヶ月ほどで取得できるコースもありますので、働きながら資格取得を目指すことも可能です。

介護職には中高年層が多い

厚生労働省では、無資格で就ける介護助手の人材として、主に60~75歳程度の高齢者を想定していました。そのような経緯もあり、介護職の現場は中高年層が多いです。年齢層の幅広い介護業界では40歳以降の職員も珍しくないので、年齢が原因で職場の雰囲気に馴染めない、という心配も少ないです。

40代未経験から介護職に転職するために必要な4つのポイント

介護の現場で働き、時間をかけてキャリアを築いていくなら、転職する前に次の4つのポイントを確認しておきましょう。

・転職の動機は前向きに考える
・事前にきちんと情報収集する
・キャリアプランを明確に立てる
・人に対して思いやりを持って接することができる

転職の動機は前向きに考える

転職をする際には「介護に関心がある」「介護経験を積んで、介護関連の資格を取得したい」などの前向きな動機を持ちましょう。「資格を持っていないから、介護しか転職できない」「年齢的に他の仕事は採用されにくい」といったネガティブな動機で介護職を選ぶと、仕事に対して意欲を持てず、長続きすることが難しくなります。

事前にきちんと情報収集する

介護職の仕事内容について、転職前にしっかりと情報収集しておきましょう。介護職は職場の形態によっても仕事内容が変わります。単に「介護職の仕事」を探すのではなく、職場の形態による違いを踏まえたうえで、細かく希望を考えて仕事を探してください。また、転職する前にかならず現場の見学をして、職場の雰囲気をつかんでおくことも大切です。

キャリアプランをきちんと立てる

最初の勤務形態や、介護職を始めた動機がどうであれ、キャリアプランはしっかりと立てておきましょう。特に40代で介護職に転職するなら、10年、20年は続ける可能性があります。これからどのような経験を積み、どのような資格を目指し、どんな仕事に関わっていきたいのかについて、具体的に考えておきましょう。

人に対して思いやりを持って接することができる

介護職を始める前に今一度、自分が思いやりを持って人と接することができるのか、自問してみてください。介護を必要とする人は、体が自由に動かせないストレスから、心ない言葉を発してしまうこともあります。介護を必要とする人の特性を理解して、思いやりを持って接することができないならば、介護の仕事を意欲的に取り組むことは難しいです。

男女共にうれしい!40代で介護職へ転職する5つのメリット

介護職は、男性女性、年齢を問わず働ける仕事です。性別にかかわらず40代の方が介護職に転職することには、次の5つのメリットがあります。

・働き方が選びやすい
・親の介護に活かせる
・これまでの人生経験、仕事を活かせる
・管理職を目指せる
・高齢でも働ける同年代が多い

働き方が選びやすい

無資格で介護職に就く場合、正社員として採用されることはあまり多くはありません。しかし、パート職員として採用されれば、返って自由度の高い働き方を選びやすくなります。例えば毎日10時から15時だけに時間を決めて働いたり、月曜日と金曜日だけ仕事をしたりするなど、家庭の事情に合わせて時間や曜日を選択できる可能性が高いです。

親の介護に活かせる

40代は、そろそろ親の介護が必要になり始める年代です。介護職で介護を学んでおくと、親や義父母に介護が必要となったときには、経験を活かして問題を対処することが可能になります。介護の仕事を単に「仕事」として捉えるのではなく、今後の生活に必要になる大切なことだと考えて取り組みましょう。

これまでの人生経験を仕事に活かせる

介護の仕事中でも、コミュニケーションの取り方や上司部下との連携など、介護職以外の仕事で身に付けたスキルを活かせるシーンは多いです。また、介護サービスの利用者との会話で話題を探すときには、20代、30代の方と比べて豊富な人生経験が役に立つでしょう。意外と介護には事務作業も多いので、デスクワークの経験であっても活かすことができます。

管理職を目指せる、高齢でも働ける

介護関連の資格を取得して経験を積むならば、管理職に就くことも可能です。介護の人材不足は深刻ですが、それに反して高齢者は増加中。今後も介護施設が増え、介護職員の求人も増えていくと考えられます。また、自身に健康上の問題がない限りは、介護の分野は高齢になっても働けます。

同年代が多い

介護の現場は40代、50代の方も多くいます。年代が違う人ばかりの職場は働きにくいと感じる40代の方も、介護職なら世代間格差を感じずに働くことができます。また、介護経験がない中高年スタッフも少なくないため、気持ちを理解してもらいやすく、年齢を気にせず分からないことを教えてもらえます。

40代で介護職へ転職するデメリット・注意点

中高年になってから介護職に就くことにはデメリットもあります。介護職への転職を決める前に、特に次の4つのデメリットに留意してください。

・給与は高くない
・意外と体力がいる
・自分より若い職員に指示されることもある
・無資格未経験のまま正社員採用は難しい

給与は高くない

厚生労働省の介護従事者処遇状況等調査結果の概要によりますと、常勤の平均給与は297,450円、非常勤の平均給与は101,260円です。同じ介護職に従事する看護職員の平均給与が371,430円、非常勤でも125,670円であることを見ると、介護職の給与は比較的高くはありません。

意外と体力がいる

介護職は体が不自由な方を身体的に支えるため、体力が必要な職種です。力を入れることも多いので「まだまだ自分は若い」と思っていても、意外と体に負担はかかります。体力に不安を抱えたまま、無理に仕事を続けて体を壊しては元も子もありません。体力に不安がある方は、まずは週に3、4日程度から仕事を始めてみるのも良いでしょう。

自分より若い職員に指示されることもある

無資格かつ未経験でも介護職に就くことはできますが、やはり資格を持って経験が長い職員が管理職へと昇進します。同僚は40代、50代が多くても、上司は20代、30代ということも珍しくありません。自分よりも若い職員に指示されることが、心理的にストレスになる場合は、就業先の年齢層なども調べておきましょう。

未経験無資格のまま正社員採用は難しい

未経験でも中高年でも転職しやすい介護職ですが、正社員での採用は難しくなっています。正社員での採用を目指すなら、介護職員初任者研修などの資格を取得し、ある程度の年数の介護経験を積むことが必要です。また、介護職員初任者研修の資格を取得している場合でも、ある程度の経験がない場合は正社員採用してもらえないケースが多いです。

介護職と職場の種類、未経験者におすすめの職場

介護職に転職する前に、介護職の種類と職場の種類を理解しておきましょう。介護職と一口にいっても種類はさまざまです。しっかり調べて自分に合った仕事を選ぶと、初めての介護職も長続きしやすいです。

介護職の種類

介護職の種類 特徴
介護助手 無資格でも就業できる
介護職員初任者研修 130時間の演習を受け、試験に合格することが必要
介護福祉士実務者研修 介護職員初任者研修の上位研修。450時間の演習を受け、試験に合格することが必要
介護福祉士 国家資格。受験するためには、養成学校を修了していること、もしくは実務経験が3年以上かつ介護福祉士実務者研修を修了していることが必要
ケアマネジャー 受験するためには、国家資格を保有し、実務経験が5年以上かつ900日以上あることが必要

介護職は、取得している介護関連の資格よってできる職種は異なりますし、職場の種類によっても仕事内容は異なります。無資格の場合は介護助手(介護補助職)として働きますが、研修を修了している場合や資格を持っている場合は、責任あるポストを任されることが多いです。

職場の種類

滞在型施設 特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、ショートステイ施設
通所型施設 デイサービスセンター、デイケアセンター
訪問型介護 訪問介護事業所

介護職が必要とされる職場には、滞在型施設と通所型施設、訪問型介護の3つの種類があります。利用者が施設内に宿泊する施設を滞在型施設、日中だけ通う施設を通所型施設、利用者の自宅に訪問する形で介護サービスを提供する職場を訪問型介護といいます。

未経験者におすすめの職場

介護未経験の方は、まずはデイサービスセンターやデイケアセンターなどの通所型施設がおすすめ。比較的要介護度が低い方が多いですので、介護者の体力的な負担が少ないです。通所型施設で経験を積み、働き方に合わせて滞在型施設への転職も検討してみましょう。

介護職のキャリアプラン

介護職に転職し、長く続けていくためには、将来のキャリアプランを立てておきましょう。また、介護職の国家資格である「介護福祉士」を取得すると、管理職への道も開けて、さらに好条件の職場への転職にも有利になるのでおすすめです。

3年間で実務経験を積む

最初の3年は実務経験を積みましょう。実務をこなしながら、もっとも短時間で取得できる介護職員初任者研修を取得。その後、介護福祉士実務者研修を取得します。福祉や介護の学校を卒業していない方でも、これら2種類の研修を修了し、3年間の実務経験を積めば、介護福祉士の受験資格を得ることができます。

4年目以降はさらに介護職としてのキャリアプランを広げる

介護福祉士の資格を取得した後は、ケアマネジャーや認定介護福祉士、社会福祉士などの資格を目指すことができます。重度訪問介護従事者や精神保健福祉士などの特定の介護分野に関する資格を取得することで、さらにキャリアプランが広がるので、自分の希望する働き方を目指していきましょう。


キャリアアップにつながる資格 特徴
認定介護福祉士 国家資格ではないが、介護福祉士の上位資格として設定されている。受験するためには、介護福祉士の資格を持ち、実務経験が5年以上あることが必要
社会福祉士 国家資格。福祉関連の学校を卒業している場合は、0~6ヶ月以上の養成施設での演習を経て受験資格獲得。福祉関連以外の学校を卒業している場合は1年以上の養成施設での演習を経て受験資格を獲得

介護職は40代からでも活躍・キャリアアップが期待できる!

今回は40代介護未経験の方が介護職に転職する場合について紹介しました。介護職は今後もニーズが増えることが予測されており、未経験の方でも転職可能な職種です。また、経験を積んで資格を取得することで、高齢になってもキャリアアップが期待できます。興味のある方はチェックしておきましょう。

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