ケアマネージャーに転職したい!必要資格、失敗しない転職時期や施設の選び方など

ケアマネージャー(ケアマネ)という名称を耳にしたことはあっても、具体的な仕事については知らない方も多いでしょう。ケアマネージャーは要介護者のケアプランの作成・管理などを行う社会的ニーズの高い仕事です。ここではケアマネージャーの仕事内容、必要な資格と取得要件、転職先などについて詳しく解説していきます。

ケアマネージャーに転職するとできるようになる仕事

ケアマネージャー(正式名称:介護支援専門員)とは、介護保険制度に基づきケアマネジメントを行うための資格および資格保有者です。ケアマネージャーの仕事には、要介護者のケアプランの作成・管理や、要介護認定業務、給付管理業務、要介護者本人およびその家族からの相談業務などがあります。

基本的にケアマネージャーは直接介護支援サービスを行わないため、身体的な負担が軽くなります。女性や年配の方でも従事しやすく、ケアマネージャーになることでリーダーや責任者の立場を任されやすくなり、キャリアアップにも有効です。

ケアマネージャーの社会的需要

厚生労働省によると、介護保険制度が誕生して以来ケアマネージャーは年々増加していましたが、平成20年以降はほぼ横ばい状態となっています。少子高齢化の進む日本において、ケアマネージャーの社会的需要は今後も安定傾向が続くと見るのが一般的なようです。

ケアマネージャーの給料水準

職種 給与額(月給) 年間賞与ほか特別給与額
ケアマネージャー 26万9,200円 62万3,600円
ホームヘルパー 24万1,100円 44万300円
福祉介護員 23万9,700円 51万9,900円

厚生労働省平成30年賃金構造基本統計調査によると、ケアマネージャーの月額平均給与は26万9,200円となっています。ホームヘルパー・福祉施設介護員と比べると高めの給与となっており、介護業界で働く人の中には「ケアマネージャーになることで給与アップを図る」という目標を持っている方も多いです。

ケアマネージャーへ転職するには資格が必要

ケアマネージャーとなるためには、各都道府県が実施する「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格し「介護支援専門員実務研修」を修了しなければなりません。

受験資格として以下の業務の実務経験・通算5年以上が必要です。

・医師、歯科医師などの国家資格に基づく業務
・生活相談員
・支援相談員
・相談支援専門員
・主任相談支援員

介護支援専門員実務研修受講試験は年1回(毎年10月頃)実施され、合格率はここ数年で15%~20%と難易度は高めになっています。また、これまで介護資格保有者で介護実務経験5年、無資格で介護実務経験10年の方にも受験資格が与えられていましたが、こちらの要件は2018年から対象外になりましたので注意しましょう。

ケアマネージャーの転職先

施設ケアマネージャー

特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設などの施設で働く施設ケアマネージャーの場合、主な仕事は施設入居者のケアプラン作成です。施設によっては利用者の介助、送迎などケアマネージャー以外の業務を行うこともあります。施設ケアマネージャーは施設のタイムテーブルに準じて勤務するため、居宅ケアマネージャーのように利用者の都合に合わせたスケジュール調整はあまり必要ありません。

居宅ケアマネージャー

居宅介護支援事業所や、在宅介護支援センターなどに勤務するケアマネージャーは、総称して居宅ケアマネージャーと呼ばれます。居宅ケアマネージャーの仕事は、自宅で介護サービスを必要とする方の相談を受けて、ケアプランの作成、通所介護の紹介、調整など。利用者宅への訪問が多いので、フットワークの軽さが求められます。

ケアマネージャーに転職する最適な時期

ケアマネージャーの求人は毎年9月~3月頃に増加する傾向があります。ケアマネージャーは資格取得のために5年以上の実務経験が必要なので、新卒者がいません。また、介護支援専門員実務研修受講試験の合格発表はおおむね11月~12月。その後に転職活動を開始する人が増えることを考慮すると、求人が増え始める9月・10月頃に照準を合わせて活動を始めるとよいかもしれません。

ケアマネージャーへの転職で失敗しないために

ケアマネージャーは強いやりがいを持って働くことができる仕事ですが、大変な面もあります。ケアマネージャーに転職した後で「こんなはずではなかった…」と後悔しないためのポイントを2つ解説します。

責任のある仕事だと理解しておく

介護サービスは利用者とその家族の生活に深く関わるため、提供する責任の重大さを理解していなければなりません。また、ケアマネージャーは、介護サービスの事業者と介護サービスの利用者の間を取り持つ立場です。事業者が提供できるサービスと利用者の望みを的確に把握して、決められた条件の中から最適なケアプランを作成します。そのためには、各関係者に対して、コミュニケーションを密に行うことが必須です。

ケアマネージャーの仕事に専念できる職場を選ぶ

職場によっては、ケアマネージャーではなくてもできる仕事>介護職ヘルパーとしての仕事についても対応を求められることがあります。少し手伝う程度ならまだしも、そういった仕事が多くあると、業務負担が増えて本来のケアマネージャー業務に集中できません。業務内容については事前にしっかり確認してから転職先を選びましょう。

ケアマネージャーへの転職で給料を上げるために

ケアマネージャーになりたい理由として「給料を上げたい」という人は多いです。ここでは、ケアマネージャーになる際、またはなった後で給料を上げるためのポイントを3つ紹介します。

・歩合や手当について確認する
・特定事業所加算が付いている事業所を選ぶ
・資格取得や、外部研修を受ける

歩合や手当について確認する

ケアマネージャーの資格やこれまでに取得した資格に対する手当がないか確認して転職先を選びましょう。転職サイトなどの待遇欄には「給与○○万円以上」と最低額のみ表記される場合も多く、実際にいくら支給されるかは面接時に確認しなければならないことがほとんど。歩合や諸手当の金額次第で給与額は大きく変動することがあります。

特定事業所加算が付いている事業所を選ぶ

介護事業所は主任ケアマネが何人在籍しているかなどの人員体制、研修の実施、困難な事例に対するサービスの提供状況など、いくつかの要件を満たすことで特定事業所加算を受けることが可能になります。特定事業所加算を取得している事業所は介護報酬が増えるため、その分給与が高くなる可能性がアップします。

資格取得や、外部研修を受ける

転職で給与アップを図るには、自分自身の市場価値を高めることが重要です。そのために、資格の取得や外部研修の受講、勉強会への参加などを積極的に行うのがよいでしょう。特に取得をおすすめする資格は主任ケアマネです。法改正により、今後は居宅介護支援の管理者が主任ケアマネに限定されますので、取得する意義がこれからより高まっていくでしょう。

ケアマネージャーは需要が高く給料も比較的高め!なるには資格が必要です

介護関連職種の中でもケアマネージャーは給与、そして社会的需要も高い仕事です。ケアマネージャーになるためには介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。毎年、合格率は20%程の試験なので難易度は高めです。しかし合格するとその分、介護サービスにおいてできる業務が幅広くなり、やりがいも大きく感じられるようになります。将来性のある仕事としておすすめできる職種です。

新着記事