介護福祉士とはどのような資格?仕事内容やメリット、合格率を紹介!

介護業界でスキルアップしていきたいという人は、資格を取得することでさらに能力を身につけるという方法を選ぶ人が多いです。今回は、数多くある介護業界の資格の中でも、介護福祉士に焦点を当てて仕事内容や、資格取得するメリット、合格率について説明します。

介護福祉士とは?

介護福祉士とは、国家試験に合格し国から認定された資格を持つ福祉士です。資格に更新は無く、一度試験に合格すると一生持つことができます。

介護領域の国家試験を通過して取得できる資格

介護業界にもたくさんの種類の資格がありますが、介護福祉士は介護福祉系資格の中で唯一の国家資格です。実際に行う業務は介護士と共通しているところもありますが、より専門性の高い視点で物事を考え、その人の状況に応じた介護の提案や実行をします。利用者がより安心して生活できるよう貢献しています。

介護福祉士試験を受けるのに必要な受験資格

国家資格である介護福祉士の試験を受けるには、まず受験資格が必要です。介護福祉士国家試験を受験できる資格がある人は次の通りです。

・国から定められた日数の実務経験があり、実務者研修を修了している人
・指定された養成施設を卒業している人
・福祉系高校を卒業している人

国から定められた日数の実務経験があり、実務者研修を修了している人

対象となる施設や事業所で、介護に関する仕事に3年(1,095日)以上従事し、かつ介護職員実務者研修450時間受講していると国家試験の受験資格が与えられます。介護福祉士国家試験の受験者はこの受験資格を持っている方が大多数です。

指定された養成施設を卒業している人

養成施設に通学して介護福祉士を取得する場合、実務経験が必要ないため、高校卒業後に所定の養成施設を卒業すれば、受験資格を得られます。また、1~2年の所定の期間学習していれば、国家試験において実技試験が免除されるため、筆記試験に焦点を当てて勉強すれば良いというメリットがあります。

福祉系高校を卒業している人

この方法は、福祉系高校や福祉系特例高等学校を卒業することで、介護福祉士の受験資格を得ることができます。高校卒業と同時に資格試験を受けられるため、養成施設に通う必要がないというところがメリットです。

ただし、福祉系高校卒業ルートでは実技試験が免除されるのに対して、福祉系特例高等学校ルートでは卒業してから9ヶ月以上の実務経験を積んで、筆記試験と実技試験両方を受験しなければならないという条件があるため注意しておきましょう。

介護福祉試験の合格率と勉強方法

介護福祉士は介護資格の中でも唯一の国家資格であることから、試験の合格率や勉強方法は気になるポイントではないでしょうか。ここではそれぞれについて、詳しくお伝えします。

介護福祉士試験合格率

下記は、直近3年間の介護福祉士試験の合格率です。

合格率(%)受験者数(人)合格者数(人)
2020年69.684,03258,745
2019年70.892,65465,574
2018年73.792,61069,736

合格率は約70%と、国家資格の中では高めの数値です。筆記や実技は難易度によって点数補正が行われるため、合格基準や合格率は毎年変動しますが、きちんと対策しておくことで合格は難しくありません。

介護福祉士試験の勉強方法

もっとも重要なのは、試験の傾向をつかんで問題集や過去問で対策することです。過去問は試験を主催する公益財団法人社会福祉振興・試験センターの公式ホームページにアップされています。問題や過去問を活用し、自分の苦手な分野やできなかった問題を徹底的に対策することがポイントです。また試験範囲は膨大であるため、スケジュールを立てて勉強を進めていきましょう。試験日から逆算していつまでにどの範囲が完璧になっていれば良いか、過去問で合格点を取る目安の時期など具体的な計画を立て、定期的に進捗を確認してください。

介護福祉士の資格を取得するメリットとは|年収はあがる?

介護福祉士を取得しようかどうか悩んでいる人は、介護福祉士を取得することでどのようなメリットが発生するのかを理解しておきましょう。介護福祉士を取得するメリットは、以下の2つです。

・社会的な信頼が高くなる
・給料、年収があがる
・求人の選択肢が広がる

社会的な信頼が高くなる

介護福祉士を取得する1つ目のメリットは、国家資格なので社会的な信頼が高くなることです。 介護業界にはたくさんの資格がありますが、国家資格になのは介護福祉士のみです。

介護職員初任者研修やケアマネージャーといった、 介護分野で代表的な資格もありますが、これらは国家資格ではないため、介護福祉士とは異なる性質をもっているのです。実際の介護場面でも国家資格を持っていることがわかるようになっていれば、利用者の家族や周囲のスタッフからの信頼も厚くなり、より責任感を持って仕事に専念できるようになります。
また、介護福祉士は資格更新制度を持たない国家資格でもあるため、転職するときや産前産後休暇や育児休業から復帰するときなどに、資格を持っていれば転職先を探すハードルも低くなるというのも、介護福祉士を取得するメリットです。

給与、年収があがる

介護福祉士を取得する2つ目のメリットは、資格取得により待遇が変わってくることです。

国家資格である介護福祉士を取得していれば、正社員として雇用してくれる職場も多く、それだけでも収入に大きな差が生まれます。また、職場によっては資格手当として通常の報酬に3000円から1万円程度の資格手当を支給しているところもあるため、資格を所有していない介護スタッフと比較すると、好待遇で働くことができるのです。
また、将来的なことを考えると、介護福祉士を取得している人は管理業務も任せられるようになるため、さらに良い条件で働けるようになることが予想できます。

求人の選択肢が広がる

介護福祉士を取得する3つ目のメリットは、求人の選択肢が広がることです。

介護福祉士の資格があることで、サービス提供責任者や施設長、生活相談員など幅広い役職につくことができます。現場での介護だけでなく、管理職にまわることもできるため、求人の選択肢だけでなく仕事の幅も広がります。そのためより専門的な分野にも関われ、キャリアアップにも通じます。

介護福祉士の仕事内容

介護福祉士が専門性を発揮する仕事内容には、以下の3つがあります。

・介護が必要な人の身体介助を行う
・生活援助でスムーズな暮らしをサポートする
・介護に関する相談や助言を行う

これらの点で専門性の高い知識や能力を活かすことで、介護サービスを利用する人達が安全で安心な暮らしが実現できるよう貢献しているのです。

ここからは、介護福祉士の具体的な仕事内容について説明します。

介護が必要な人の身体介助を行う

身体介助には、介護を利用する人たちが身の回りの動作を安全に行えるよう介護することです。具体的な場面としては、トイレや入浴、歩行や食事といった、日常生活を過ごす上では欠かせない動き全般をサポートします。介護福祉士の資格を持っていない職員と同様の業務内容にはなりますが、介護サービスを利用する人の安全面の配慮や残存機能の維持など、専門的な視点で介護するため、提供するサービスの質がより高度なものになるのです。

生活援助でスムーズな暮らしをサポートする

生活援助は、調理や、衣類の洗濯、清掃や、買い物といった、身の回りの行動からさらに範囲を広げた、生活を維持するために必要な場面を援助していきます。介護福祉士は、介護を必要とする人が今まで過ごしてきた生活を大切にしながら、ケアマネージャーのプランに沿ったサービスを提供しています。

介護に関する相談や助言を行う

介護福祉士が能力を発揮するのは実際の介護場面だけではありません。介護が必要な方の家族に対して、必要な介護サービスを提案したり、家族のニーズに合った介護方法を一緒に考え、助言を与えたりするのも介護福祉士の大切な仕事です。

介護福祉士という資格の特徴を理解!将来のキャリアを考えよう

介護福祉士の資格の特徴や業務内容、資格を取得するメリットや具体的な資格取得方法について説明しました。
資格を取得するためには様々な方法がありますが、あなたのキャリアに合わせた方法で資格を取得して、より専門的な介護サービスを提供できるような能力を身につけましょう。