ケアワーカーの仕事内容は?介護福祉士やソーシャルワーカーとの違いや給料について

高齢者や障がい者の介護にあたるケアワーカーは、現在の医療福祉現場で欠かすことのできない仕事です。ではケアワーカーは介護福祉士やソーシャルワーカーとはどのような違いがあるのでしょうか。ケアワーカーの給料や、将来性と合わせご紹介していきます。

ケアワーカーとは?

ケアワーカーとは、高齢者施設や障がい者施設、病院などで介護業務に携わる仕事です。実際の現場では、資格の有無に関係なく、介護従事者はすべて「ケアワーカー」と呼ばれる場合があります。食事や入浴、排泄や着替えといった身体介護から、家事援助や精神面のサポートまで、仕事内容は実にさまざまです。利用者の介護度や働く施設によっても、求められる介護スキルは異なります。

今後はさらに需要がある職種?

利用者の介護度や働く施設によっても、求められる介護スキルは異なるケアワーカーですが、2025年には人口の約30%、2055年には約40%が高齢者になると予測されていることからも、今後ますます需要が増加する職種と考えられています。

ケアワーカーの仕事内容は?

ケアワーカーの仕事内容は、高齢者や障がい者の身体介護から生活援助まで、多岐に渡ります。

質の良い介護サービスを提供するためにも、現場のスタッフはもちろん、医師や看護師、ケアマネージャーとの連携は欠かすことができません。また、一方的に介護サービスを提供するだけでなく、利用者の悩みや不安を聞き出すなど、新たなニーズに対応する柔軟性も必要となります。

利用者に直接触れる身体介護

ケアワーカーの大きな仕事のひとつとなるのが、食事や入浴、排泄介助のような、直接利用者に触れる身体介護になります。

身体介護は利用者の介護度に応じ必要性が高くなり、それに伴い介護者の負担も大きくなります。そのため、起床や移乗といった身体介護の際は、利用者と介護者お互いの負担を軽減するためにも、経験と一定のスキルが必要です。事故のリスクが高く、利用者の身体の異変を見つけやすい入浴介助では、確かな安全性とともに医療的な知識も求められます。

生活に寄り添う家事援助や精神面のサポート

訪問介護で必要となるケアワーカーの仕事が、家事援助です。実際に高齢者の自宅を訪問し、調理や掃除といったサービスを提供する訪問介護は、女性ケアワーカーが多く活躍する現場でもあります。また、訪問介護には家事のスキルだけでなく、服薬管理に着替え、時には入浴に排泄介助などの身体介護も必要です。このように訪問介護では全てに対応できる柔軟性が求められます。

利用者の生活に密着した現場であるため、悩みや不安を聞き出し、家族やケアマネージャーに共有するコミュニケーションスキルも必要となるでしょう。

施設で異なるケアワーカーの仕事内容と勤務形態

ケアワーカーの仕事内容や勤務形態は、勤務する施設によっても大きく異なります。

グループホームなどの介護度が高い利用者が入所している施設であれば、身体介護が主な仕事となるでしょう。また、24時間体制で介護する必要があるため、夜勤も必要となります。一方、高齢者が通所するデイサービスやデイケアは、身体介護の度合いは低くなるものの、送迎やレクリエーション業務が必要になります。これらは土日は閉所となる施設も多いため、子育て中のケアワーカーに人気です。

訪問介護の現場で働くケアワーカーは、決められた時間内に定められた介護サービスを提供するスキルが求められます。介護サービスを提供する時間は予め決まっているため、パート勤務を希望する方にもおすすめの職場と言えるでしょう。ケアワーカーとして働きたいと考えた際は、それぞれの雇用形態や仕事内容によって、就業先を検討するのもおすすめです。

ケアワーカーと各資格との違いとは?

ケアワーカーと呼ばれる介護従事者と、介護福祉士やソーシャルワーカーにはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、それぞれの資格内容と合わせて解説します。

ケアワーカーと介護福祉士の違いとは?

ケアワーカーと介護福祉士の大きな違いは、国家資格の有無です。しかし、実際の現場では、無資格、介護職員初任者研修修了者(ホームヘルパー2級)、介護福祉士すべてが「ケアワーカー」と呼ばれています。正社員かパートかといった雇用形態で仕事量の違いはあっても、実際に現場で求められる仕事内容や介護スキルに関しては差がないと考えてよいでしょう。

ただし、ケアワーカーとして、将来現場のリーダーや管理職になるためには、介護福祉士資格が必要です。また、ケアワーカーは「ケア」(介護)の「ワーカー」(労働者)を意味します。そのため、介護福祉士資格を保有しているだけでは、ケアワーカーにはあたりません。介護福祉士は英語で「care worker」とされることが多いことから、まれに混乱する方がいるのでご注意ください。

ケアワーカーとソーシャルワーカーの違い

ソーシャルワーカーは、医療福祉現場でコーディネーターの役割を担う職種です。患者や利用者、またその家族と、実際に利用できる社会資源や医療制度を結び付けることが主な仕事内容となります。規模の大きな医療現場や介護施設に勤務するケアワーカーであれば、ソーシャルワーカーと連携し、介護サービスの提供にあたることもあるでしょう。

ソーシャルワーカーは国家資格である社会福祉士や精神保健福祉士が従事することが多く、幅広い知識と経験が求められる仕事となっています。

ケアワーカーになるため資格は必要?

人材不足が蔓延している介護現場では、ケアワーカーになるために必ずしも介護資格が必要なわけではありません。しかし、介護資格の入門編ともいえる「介護職員初任者研修」を修了していれば、雇用の間口が広がるだけでなく、介護職へ従事する不安も軽減されるでしょう。無資格未経験でケアワーカーになっても、実務経験を重ね、将来的に介護福祉士試験にチャレンジすることも可能となっています。

ケアワーカーの給料はどのくらい?

介護職は「仕事がきついわりに給料が安い」と言われることの多い仕事ですが、実際のケアワーカーの給料はどのくらいなのでしょうか。無資格のケアワーカーと介護福祉士の給料を比較しながら、その実情をみていきましょう。

無資格のケアワーカーの平均月収は約26万円

厚生労働省の調査によると、保有資格のないケアワーカーの平均月収は261,600円です。介護福祉士の平均月収が313,920円であるのと比べると、約50,000円近くも差があることが分かります。(参考:厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」)

ケアワーカーに比べ介護福祉士は平均勤務年数も長く、資格手当が加算されることが月収に差が出る要因のひとつと言えます。ただし、介護職員処遇改善の働きにより、保有資格に関わらずケアワーカーの平均月収は前年より高くなっています。無資格のケアワーカーの平均月収も、2017年に比べ2018年は9,110円アップしていることから、今後の動きが期待されます。

ケアワーカーが給与を上げるためには?

ケアワーカーが給与を上げるためには、まずは介護資格を保有するのがおすすめです。介護職員初任者研修から実務者研修、介護福祉士へとステップアップしていくことで、基本給のベースアップや資格手当が期待できるからです。また、勤務時間帯にこだわりがなければ、夜間手当のつく夜勤専門で働くことも給与増へとつながります。

国家資格を持つケアワーカー「介護福祉士」

介護福祉士は、介護職のキャリアパスの上位にあたる国家資格です。ケアワーカーは、業務範囲により無資格でもできる仕事ですが、介護福祉士資格を保有していれば、転職時にも正社員として雇用が期待できるというメリットがあります。また、将来的に責任ある立場にたつためにも、介護福祉士資格は欠かすことはできません。

しかし、誰もが介護福祉士資格を取得できるわけではありません。まずは受験資格要件を満たす必要があります。介護福祉養成施設や、福祉系の高校を卒業することで受験要件を満たすルートもありますが、ここでは無資格・未経験の方でも目指すことのできる実務経験ルートを紹介します。

必須条件・資格
実務経験
ルート
・従業期間3年(1095日)以上かつ、540日以上の実務経験
・「介護福祉士実務者研修」または、「介護職員基礎研修」と「喀痰吸引等研修」の両方を修了済

専門的な学校を卒業していない場合でも受験資格を満たせるため、無資格から介護職を始め、実務経験を重ねながら介護福祉士資格を目指すケアワーカーも珍しくありません。働きながらステップアップを重ねることができるという点でも、ケアワーカーは将来性のある仕事であると言えます。

ケアワーカーとして働くなら資格取得がおすすめ

高齢化が進む社会において、ケアワーカーはこれからますます需要の高まる仕事です。また転職の際も、無資格未経験でも雇用されやすい職種のひとつでもあります。その中で更に収入アップを望むのであれば、介護の資格を取得するのがおすすめです。初めは未経験のケアワーカーであっても、現場で経験を重ねながら、国家資格である介護福祉士を目指すことが可能になります。現在ケアワーカーとして活躍したいとお考えの方は、ぜひ将来的な資格取得も視野に入れ、介護職にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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