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入浴介助の仕事内容や注意点とは?おすすめの求人もご紹介

著者: ゲートウェイ

更新日:2023/12/22

公開日:2021/03/05

介護施設浴場

介護にはさまざまな介助サービスがあり、そのうちの1つに入浴介助があります。デイサービスのような施設内だけでなく、訪問入浴として施設外でも提供されているサービスです。今回は入浴介助の仕事内容や基本的な知識、注意点などを解説していきます。あわせておすすめの求人もご紹介いたしますので、参考にしてみてください。

入浴介助とは

入浴介助は自力で入浴できない方に対してその補助を行うサービスです。身体を清潔にすることを通じて、感染症の予防や精神的苦痛の緩和をする効果もあります。利用者の最低限な生活を守るために欠かせない介護ケアと言えるでしょう。

入浴介助は介護の専門性が重視される

特に体が不自由な高齢者にとって、入浴は命の危険と隣り合わせの行為。なぜなら転倒や意識喪失により、命を落とす可能性も考えられるからです。そのため介助することにより、安全に入浴ができます。

つまり介護業務の中でも、より専門性が重視されるといえます。技術力だけでなく、思いやりを持って介助することが大切です。

入浴の目的

入浴は単に生活のルーティーンとして必要なだけではありません。以下のような目的があることを押さえておきましょう。

・体を清潔にして、感染症を予防
・心身の機能を向上させる

ただ生活しているだけでも、皮膚には細菌や汚れが付着しやすいです。免疫力が低い高齢者にとってはちょっとした細菌も危険性が高いため、これらを落として体を清潔にすることで、感染症を予防する目的があります。

さらに何日も入浴していないと体臭にも影響が出てしまうため、周りの方の迷惑にならないようにも、定期的な入浴が必要です。

さらに入浴は代謝の活性化や、副交感神経の向上にも役立つもの。これにより睡眠不足やイライラを解消し、リラックスして1日が過ごせるようになります。

入浴介助を行う場面

入浴介助は「訪問入浴サービス」という入浴のみのサービスだけでなく、デイサービスや介護福祉施設などでも行われます。

基本的に自力での生活が困難な方には、入浴介助が必要です。そのため介護業界で働く上で欠かせない業務といえます。

入浴介助における介護士の仕事内容や手順

高齢者の手を取るイメージ

ここでは入浴介助の仕事内容や手順について詳しくお伝えしていきます。

入浴介助の主な仕事内容

入浴介助は基本的に介護士が担当し、必要に応じて看護師も対応します。以下のように入浴前~入浴後にかけて細かい介助をしていきます。

入浴前
・温度差によるヒートショックを防ぐため、脱衣所や浴室の室温を22~25度にしておく
・体温、脈拍、呼吸などを測り、健康状態をチェック
・滑り止めマットなどを準備する
・脱衣の介助
入浴中
・椅子や手すりに誘導
・足元からゆっくりお湯をかけ、温度に慣れてもらう
・頭→体の順で洗う
・浴槽へ入る介助をし、5分程度お湯に浸からせる
入浴後
・利用者さまの体を丁寧に拭く
・椅子へ誘導し、ゆっくり着替えを行う
・皮膚などに塗薬をする場合は、合わせて行う
・爪切りが必要な場合も、入浴後に行う
・水分補給のサポート
・血圧や体温などの健康状態チェック、体調に変化がないかの見守り

入浴中の手順

入浴中の介助には手順があります。なぜなら突然の高温により体に負担がかからないようにしなければならないからです。
基本的な入浴介助の手順は以下の通りです。

①38〜40度くらいのお湯を心臓から遠い足元からかけて、体を温める
②声をかけて頭にシャワーのお湯をかけ、予洗いをする
③頭皮に湿疹や傷がないかを確認し、シャンプーで優しく丁寧に洗髪する
④タオルに石鹸をつけ、上半身を【顔・首→手首・腕→胸・背中】の順で洗う
⑤下半身を【足先→ふくらはぎ→太もも→おしり→陰部・肛門】の順で洗う
⑥シャワーの温度を確認し、石鹸を流す

各段階での利用者さまへの声かけを忘れないようにすることがポイント。 また高齢者は肌が乾燥しやすいため、洗う際にはどの部位においても強く擦らず、優しく丁寧に洗ってあげましょう。

入浴介助で起こりやすい事故や注意点

ユニットバス

入浴介助は介護業務のなかでも、特に事故が起こる危険性が高いものです。そのため起こりうる事故を事前に把握し、注意点をおさえて入浴介助に臨みましょう。

入浴介助中に起こりやすい事故、6つの例

以下が入浴介助で起こりやすい事故の例です。

②お風呂で溺れてしまう
⑤脱水症状
④火傷
①お風呂での転倒
③血圧の急変動によるヒートショック
⑥表皮剥離

どれも健常者にはなかなか起こり得ない事故なので、想像が難しいかもしれません。どの場面でも事故につながる危険性を加味して、細心の注意を払って入浴介助をすることが大切です。

事故を起こさないための注意点

上記のような事故を起こさないためには、以下の点に注意を払うことが大切です。

・利用者さまの健康状態をチェックし、体調に合わせて入浴可否を判断する
・入浴前に脱衣所や浴室をあらかじめ温めておく
・移動時の床の状態確認やバランスを崩さない対策をする
・逐一、利用者さまにお湯の温度加減を確認する
・洗う時は強く擦らず、優しく丁寧に行う
・入浴中に目を離さず、状態をきちんと確認する
・入浴後は水分をきちんと拭き取る
・水分補給や健康状態のチェックをする
・入浴後の一定時間で健康状態に変化がないかを見守る

基本の手順や注意点を押さえ、利用者さまに合った介助を行うことが大切。その根底にはただ介助するだけでなく、思いやりの気持ちも必要です。
事故を起こさず安全に入浴介助するためにも、注意点や思いやりの気持ちを忘れずに取り組みましょう。

入浴介助をする際の服装

浴場の手すり

入浴介助では濡れることを前提として服装を用意します。 以下が基本的な服装です。

・半袖シャツ
・ズボン(慣れないうちは短パンが良い)
・入浴用エプロン
・入浴用サンダル、長靴

ラフな服装でOK

特別指定の服装があるわけではないため、シンプルでラフな服装であれば問題ありません。しかし金具などの装飾がついているものは控えましょう。 濡れても良い服、かつ安全な服装を基準に選んでみてください。

撥水性のある素材がおすすめ

入浴介助では何人もの入浴を担当するため、かなり濡れてしまうでしょう。特に入浴介助に慣れていないうちは注意が必要です。

濡れてしまっても、着替える時間がないときはそのまま続けなければいけません。そんな時におすすめなのが、撥水性のある素材です。シャツやズボンも撥水性のある素材にしておくと、濡れを気にせず業務に集中できます。

入浴介助エプロンも使ってみよう

入浴介助エプロンは必須ではない場合もあります。しかしあると便利で、衣服をしっかりと守ってくれるアイテムです。

入浴介助用エプロンは水に強い素材なので、安心して入浴介助ができます。
しかしものによっては重さがあり、身動きが取りにくいものもあるので購入の際には注意して選んでみましょう。

滑りにくいサンダルや長靴を選ぼう

水場で人を抱えるため、介助する側が滑ってしまうと危険です。滑りにくさを重視して履物を選びましょう。

滑りにくさを重視するのであれば、ラバーサンダルがおすすめです。

入浴介助向けユニフォームもある

一般的なお店で服を揃えるのが不安な場合、専門のユニフォームを購入するのも1つの手です。

大手通販サイトや、介護ユニフォーム専門サイトでは入浴介助に特化した衣類も販売しています。通常のシャツやパンツよりもお値段は張りますが、素材や機能性の面でも優れている点が魅力です。

入浴介助の求人例

職種 介護職ヘルパー(ケアワーカー)(主任)
仕事内容 入居者18名のグループホームでの介助業務全般をお任せいたします。
具体的には…
・ご入居者様の食事介助や入浴介助、排泄介助
・季節に合わせたイベントや外出などの実施、お手伝い
・その他事務業務
給与 月給202,500~217,500円
(交通費支給あり ※マイカー通勤可)
雇用形態 正社員
勤務時間 月~日の間で週5日、1日8時間
・07:00~16:00
・08:45~17:45
・12:00~21:00
・15:15~09:15
応募資格 高卒以上、PCスキル不要
必須資格:介護職員初任者研修またはヘルパー2級以上
福利厚生 各種社会保険制度あり(法令通り)、雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金
求人の特徴 健康診断、育児・介護休暇、育児・介護短時間勤務制度

グループホームでの介助業務全般を担当する求人例です。
24時間運営のグループホームであることから、入浴介助をはじめとしたあらゆる生活のサポートを行います。

入浴介助の重要性や仕事内容を押さえよう

入浴介助は介護業務なかでも専門性が高く難易度が高い業務。そして利用者さまには欠かせない重要なサポートです。

介護における技術力と知識、そして何よりも思いやりの気持ちが大切な業務といえます。
今回ご紹介した仕事内容や注意点を押さえ、入浴介助について理解を深めてみてください。

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著者プロフィール

ゲートウェイ

ゲートウェイ

異業種含め、人事採用担当として15年以上のキャリアを積んだ経歴を持つ40代男性。現在はソラストの介護採用スタッフとして活躍している。スタッフの負担軽減のため、IT導入や業務ルールの改善に強みを持つ。

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