グループホームとはどんな職場?特徴や役割、向いている人などを解説!

グループホームの風景

グループホームとは、知的障害者や精神障害者、認知症高齢者などが専門スタッフの支援のもと、集団で暮らすことを目的とした介護施設です。今回はグループホームへ就職や転職を検討している方に向けて、グループホームの特徴や仕事内容などをご紹介します。

グループホームとはどんなところ?

グループホームとは、知的障害者や精神障害者、認知症高齢者などが専門スタッフの支援のもと集団で暮らす家のことです。地域密着型のサービスで、1事業所当たり1~2つの共同生活住居(ユニット)を運営しています。厚生労働省の「平成28年介護サービス施設・事業所調査の概況」によると、全国に12,761のグループホームがあります。
1ユニットの定員は5人以上9人以下と、比較的小規模な施設であることもあります。

グループホームは目的別に、以下2つに分けられます。

知的障害者や精神障害者が自立的に生活することを目的とした、生活援助事業としてのグループホーム

認知症高齢者などが認知症の症状の進行を緩和させることを目的とした、日常生活に近い形で集団生活をする介護サービス

グループホームの正式名称とは

正式名称は「認知症対応型共同生活介護」といいます。グループホームは指導・訓練的なものを最小限とし、仲間との交流やふれあいにより、癒しと安心の空間で充実したサポートを提供する場です。小規模空間であるため、サポートの目が行き届きやすいのが特徴です。

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)の定義

認知症(急性を除く)の高齢者に対して、共同生活住居で、家庭的な環境と地域住民との交流の下、入浴・排せつ・食事等の介護などの日常生活上の世話と機能訓練を行い、能力に応じ自立した日常生活を営めるようにする。

 

厚生労働省は「認知症対応型共同生活介護の概要」にてグループホームの基本的な考え方を発表しています。グループホームの定義は、上記の通りです。 グループホームは入居者の個性を尊重し、なるべく日常生活に近い形で集団生活する場です。管理性が排除されたものであることが、グループホームの特性でもあります。

グループホームにはどんな方が入居している?入居条件について解説

グループホームの入居条件
・65歳以上、要支援2または要介護1以上の認知症患者
・医師による認知症の診断を受けた方(証明書が必要)
・施設と同一地域内の住居と住民票がある方

グループホームは地域密着型サービスの1つであるため、同一地域内に住民票があることが入居の必須条件です。また「身の回りの世話ができる」「共同生活に適応できる」「感染症にかかっていない」など、施設によって個別に条件が設定されているケースもあります。

グループホームではどんな人が働いている?人員基準を紹介

レクリエーション風景

グループホームの人員基準
介護事業者
(ケアワーカー)
日中:利用者3人に1人(常勤換算)
夜間:夜勤1人
計画作成担当者
(ケアマネージャー)
ユニットごとに1人(最低1人は介護支援専門員)
管理者 3年以上認知症の介護従事経験のある者が常勤専従

グループホームは「ユニット」という生活単位に分けられており、1ユニットあたり5〜9人が所属します。1ユニットごとに居住空間と、上記の人員が配置されます。

グループホームで働くにあたり、介護職員の資格要件はないため、未経験・無資格でも働くことが可能です。施設によっては「介護職員初任者研修修了者」「介護福祉士」などの基準が設けられている場合もあります。

2ユニットあるグループホーム場合、計画作成担当者は最低1人、介護支援専門員(ケアマネジャー)の有資格者であることが必要です。

デイサービスのような施設とは異なり、認知症グループホームでは、看護師の配置は義務付けられていません。施設によっては訪問看護ステーションとの連携をとり、医療体制を整えているケースもみられます。

グループホームへの就業に向いている人の特徴

認知症の方々は、できない事が増えていくことへの不安が強いものです。そのためグループホームで働く方は、そのような入居者の気持ちを汲む性格が求められます。また介護よりも日常生活のお手伝いという側面が強いため、入居者ができることは尊重し、できない部分をサポートしてあげる気遣いも必要です。

気遣いと周囲の状況判断ができ、相手の気持ちに寄り添ってサポート役に徹することができる人は、グループホームの仕事に向いています。

グループホームの給料について

月給(常勤の方) 月給(非常勤の方)
276,320円 180,410円

厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」よる、とグループホームへ就業する方の給与平均は上記の通りです。

入居者の介護度が比較的低いことから身体的介護が少なく、また資格が必須ではないことから、他の介護施設と比べると給与が低い傾向にあります。一方ケアマネージャーのような介護資格の取得や、夜勤を積極的にこなして手当をプラスすることで、給与アップにも期待できます。

グループホームは入居者の日常生活をサポートする場

グループホームは入居者が日常生活に近い形で集団生活する場であり、必要な生活サポートもそこまで重くないという特徴があります。
相手の気持ちに寄り添ってサポートすることに喜びを感じる方はグループホームで働くことにやりがいを感じることでしょう。

もしグループホームへの就業や転職を検討している場合は、まずグループホームの特性から、求められる適正にマッチしているかを見極めてみましょう。

関連キーワード

グループホームに関するQ&A

グループホームで働く場合の勤務体系とは、どのようなものがありますか?

グループホームは、日勤と夜勤が主な勤務体系です。勤務時間の割り振りは施設によってさまざまですが、2交代制の場合は「日勤」と「夜勤」、3交代制の場合は「早番」「遅番」「夜勤」で勤務時間が分かれています。業務量の多い日中の人員を厚くし、夜は少人数の人員で組むシフトが一般的です。2交代制か3交代制か、夜勤にどれくらいのペースで入る必要があるかはグループホームによって異なるため、あらかじめ確認しましょう。

グループホームで働く場合、スタッフが医療行為を行うことはありますか?

グループホームのスタッフは、原則的に医療行為を行うことはありません。グループホームは看護師や医師の配置が義務付けられていない施設であり、スタッフは医療行為を行わない人員で構成されています。ただし、喀痰吸引と経管栄養は医療従事者以外の介護スタッフにも許可されています。実際に行うためには研修受講と登録が必要です。近年は医療行為の需要も高まっていることから、看護師の配置や訪問看護ステーションと連携する施設も増えています。

グループホームにはどのような種類がありますか?

グループホームには「介護サービス包括型」「外部サービス利用型」「日中サービス支援型」「サテライト型」の4種類があります。介護サービス包括型は介護サポートをメインとしており、主に障がいの重い方が利用します。外部サービス利用型は本格的な介護を外部のヘルパー事業に委託しており、比較的障がいの軽い方が利用しています。日中サービス支援型は利用者が日中もホームで過ごすサービスであり、スタッフの配置人数が多い点が特徴です。サテライト型は、グループホーム付近のワンルームマンションなどで一人暮らしをする利用者をサポートするタイプのサービスです。

グループホームで働く場合、役に立つ介護資格はありますか?

グループホームには管理者、ケアマネージャー、計画作成担当者などのさまざまな職種の方が働いていますが、最も人数が多いのは介護職員です。介護職員は無資格でも働くことが可能ですが、介護福祉士や社会福祉士、初任者研修や実務研修の資格があると活躍の幅が広がります。さらに一般の介護職員でも喀痰吸引等研修の資格があることで、医療行為に位置付けられている「たん吸引」などに携われるようになるため役立ちます。ケアマネジャーとして働きたい、機能訓練指導員として働きたい、といった明確な目的がある場合はそれぞれの職種に応じた資格取得を目指しましょう。

グループホームで働く場合、どのような雇用形態がありますか?

グループホームには、主に「正社員」「パート」「契約社員」の雇用形態があります。正社員は一般介護職員をはじめ、管理者や計画担当者など幅広い職種のポジションがあります。パートは一般介護職員の求人が多く、常勤専従で配置が必要な管理者などは募集されていません。契約社員もパートと同様に、一般介護職員の求人が多くみられます。雇用形態に限らず、一般の介護職員は無資格でも応募可能な求人が多い点が特徴です。しかし資格の有無によって月給や時給、手当などは変動します。またパートや契約社員は夜勤を専門とする求人が多い傾向にあります。

グループホーム管理者を目指す場合、どのような資格が必要になりますか?

グループホーム管理者を目指す場合「3年以上、認知症高齢者の介護に従事した経験」と「認知症対応型サービス事業管理者研修を修了」の2つの条件が必須です。認知症高齢者の介護は、特別養護老人ホームやデイサービスなどの指定施設における経験が必要となります。認知症対応型サービス事業管理者研修は、事業所のある自治体を通じて実施機関に申し込みます。受講料は自治体により違いがありますが3000円~8000円程度、講義は2~3日間の研修です。資格試験を受けて合格しなければならない職種もある中、グループホーム管理者は必要な経験年数と研修を受けることでなれるため、キャリアアップにもおすすめです。

グループホームは未経験・無資格でも働くことはできますか?

グループホームは、未経験・無資格でも働くことは可能です。実際に未経験・無資格OKの条件でグループホーム求人を見ると、無資格OKの求人も多数あります。未経験・無資格でも応募できる求人は、一般介護スタッフが多い傾向にあります。無資格の場合は軽い介助や生活支援が主な仕事となり、勤務形態はパート・アルバイトでの求人が多くみられます。経験を積みながら資格を取得し、正社員へのキャリアアップなどを目指したい場合は、資格取得支援制度などの福利厚生がある求人を探すとよいでしょう。