【簡単解説】介護福祉士の仕事内容まるわかり!夜勤についても紹介

介護福祉士と散策

介護福祉士は、介護職の仕事の中でも唯一国家資格を必要とするいわば介護のプロフェショナルです。介護福祉士もホームヘルパーや介護士と同様、現場で利用者と利用者の家族と接するため仕事内容が似ていますが、何か違いはあるのでしょうか。本記事では介護福祉士の仕事内容について、仕事場所別に紹介していきます。

介護福祉士の主な仕事

介護福祉士の主な仕事内容を以下の表にまとめました。

・身体介助
・生活援助
・要介護者の家族に対して家庭介護のアドバイスや介護用具を使う際の指導
・介護スタッフへの指導
・チームリーダーとしてメンバーのタスク管理

介護福祉士の仕事は、単にサービス利用者のお手伝いやご家族に対するアドバイスや指導だけではありません。

チームリーダーという役割も追加され、一緒に働く介護スタッフを管理する立場になるため、やりがいのある仕事です。また、施設によっては施設運営を任せられる場合もあります。

人と接しながら、広く誰かの役に立ちたい人や、感謝されることでより頑張れる人におすすめの職業といえるでしょう。

介護福祉士の1日の流れ

主な介護福祉士の就職先は、大きく以下の3つにまとめられます。

①入居型介護施設(有料老人ホーム・特別養護老人ホームや介護老人保健施設など)
②デイサービス
③訪問介護

介護福祉士の仕事の1日の流れは、勤務先により大きく変動するため、一日の流れの違いを良く把握したうえで、働く場所を選ぶようにしましょう。

入居型介護施設で働く介護福祉士の1日の流れ

08:30~朝食の片付け・部屋の掃除・排泄介助・健康チェック・夜勤スタッフからの申し送り
09:30~排泄介助・入浴介助・介護記録の記載・外出介助・洗濯
11:30~昼食準備・食事介助(見守り)・外食希望者の介助・排泄介助・外出支援・入浴介助
14:00~休憩時間
15:00~排泄介助・入浴介助・おやつの準備・レクリエーション実施・散歩などの支援・身体測定
17:00~夜勤者への引継ぎ・介護記録の記載

入居型介護施設の中でも、有料老人ホームと特別養護老人ホーム・介護老人保健施設では入居者数が異なります。

入居者数が多い特別養護老人ホーム・介護老人保健施設での介護福祉士の場合は、仕事量も変化するため、自分の希望する働き方を明確にすることが大切です。

デイサービスで働く介護福祉士の1日の流れ

08:30~利用者の送迎やお出迎え
09:00~健康チェック(血圧、脈拍、体温測定など)
10:00~入浴介助・個別の機能訓練
11:30~昼食準備・食事介助(見守り)
13:00~体操や機能訓練・レクリエーション実施、散歩などの支援・身体測定
15:00~おやつの準備・おやつタイム
16:00~帰宅の準備・トイレ誘導
17:00~お見送り(送迎)
17:30~フロア清掃・明日の準備・1日の記録とミーティング

デイサービスで働く場合、夜勤は基本的にありません。また、施設からサービス利用者の自宅の間の送迎サービスも業務内容に含まれることがあります。

訪問介護で働く介護福祉士の1日の流れ

09:00~自宅から直接利用者宅へ訪問
10:00~身体介護、朝食の配膳と介助(30分)
10:30~2件目の訪問先へ移動
11:00~居宅の掃除、昼食の調理(30分)
12:00~休憩、3件目の訪問先へ移動
13:30~入浴の介助と部屋の清掃、洗濯(1時間)
15:00~事業所へ戻り事務作業、3件目の訪問先へ移動
15:30~部屋の掃除、入浴介助、夕食準備(1時間30分)
17:30~事務所へ業務報告、明日の訪問先予定確認
18:00~帰宅

訪問介護の場合、サービス利用者の日中の動きを手助けするのがメイン業務です。多くの訪問介護は複数のサービス利用者の自宅を直接訪問し、日常生活で必要な内容を手助けします。

介護福祉士の業務範囲

介護福祉士の業務範囲は、単に介護施設や介護サービスを利用するお年寄りや認知症患者の身の回りの手伝いをするにとどまりません。

介護の現場では、年々医療行為のニーズが高まってきているため、場合によっては介護士がやっていいか迷うような医療行為に近しい業務もあるでしょう。

介護福祉士の医療行為について

介護福祉士に医療資格はないため、医療行為は基本的に禁止されています。
しかし、2012年の法改正により、医療従事者にのみ許されていた血圧の測定や点眼薬の点眼・軽微な切り傷や擦り傷・やけどの処置などが介護福祉士の業務範囲に追加されました。

また、要介護者に異常が見られない場合であればできる医療行為である

・膀胱留置カテーテルのバッグから尿を廃棄すること
・酸素マスクのずれを直すこと

なども介護福祉士の業務範囲に加わったことで、介護福祉士の業務範囲は医療行為と密接に関係するものへと変化しています。

介護福祉士の具体的な仕事内容の例

介護福祉士と外出

介護福祉士の主な仕事内容を具体的な例を交えて紹介します。

・身体介助
・生活援助
・要介護者の家族に対して家庭介護のアドバイスや介護用具を使う際の指導
・介護スタッフへの指導
・チームリーダーとしてメンバーのタスク管理

身体介助

・食事
・排泄
・着替え
・入浴
・歯磨きや洗顔などの身支度
・屋内外の移動(歩行や車いすへの移乗) など

身体介助は、主に介護を必要とするサービス利用者の身体に直接触れて日常生活の手助けをします。

日常生活を送るために必要な行為に対するサポートがメインであるため、サービス利用者の病状や障害内容に配慮した慎重で丁寧な対応が求められます。

生活援助

生活補助は、日常生活の中でもサービス利用者の家事や余暇活動のサポートがメインです。

・食事の準備や洗濯
・部屋の掃除
・整理整頓
・買い物
・レクリエーション活動の企画や実施 など

サービス利用者の家事全般のお手伝いをするだけでなく、施設ではレクリエーション活動を行うことで高齢者の社会からの孤立を防ぐ役割を担っています。

限られた時間の中で、サービス利用者が必要としていることを把握するのが重要です。

介護のアドバイス・相談

サービス利用者の家族に対して、介護のアドバイスや相談に乗るのも介護福祉士の大切な仕事です。

例えば、食べ物を上手く噛めない・飲み込めない人に適した「介護食」の作り方や、介護用具を使う際の使い方の指導を、介護初心者の家族でもわかりやすく説明しなければいけません。

また、サービス利用者の身体の状態を報告したり、介護に関する相談をされたりすることもあります。管理者やケアマネ、サ責と連携して対応しましょう。

介護スタッフをまとめるマネジメント業務

介護福祉士は、他の介護職の同僚たちをまとめるチームリーダーの位置づけとなることがあります。

チーム内のタスク管理はもちろん、同僚たちへの指導やアドバイスを適切に行うことでチームをまとめあげ、ひとりひとりの働く意欲を高める役割も果たします。

職場ごとに見る介護福祉士の仕事の特徴

介護施設イメージ

介護福祉士は、働く職場環境によって仕事内容や立ち位置に変化があるのをご存じでしょうか。

この項目では、下記3つで働く介護福祉士の仕事の特徴をご紹介します。

・病院
・訪問介護
・デイサービス

病院

病院で働く介護福祉士の場合、入院患者で介助が必要な人の入院生活のサポートが中心となるため、介護の対象が高齢者だけでなく幅広い世代が介護対象です。

病院によっては患者が退院した後の部屋の片付けやシーツ交換・清掃をおこなうこともあります。

そのため、介護福祉士に求められることが病棟や病院によって異なるのがポイントです。

また、看護師・看護助手といった別職種の人たちと協力しながら働くため、コミュニケーション力も求められます。

ただ指示を待つだけでなく、病院ごとのスケジュールを把握したり、入院患者への日常生活の対応から生活に不自由なことを究明したり、問題を解決する能力も必要です。

訪問介護

訪問介護では、サービス利用者の自宅に直接伺い、身の回りをサポートします。

家の中のことや身体のサポートだけでなく、通院や公的機関・金融機関での手続きによる外出時の移動サポートも行う場合があるため、自ら車を運転することもあるでしょう。

訪問介護の場合は、サービス利用者への対応が日中のみという特徴がある一方、他人が自宅を訪問することを嫌がる人もいるため、サービス利用者と信頼関係を築くのが大切です。

デイサービス

デイサービスは通称「通所介護」と呼ばれる業務形態のため、自宅からデイサービス施設まで車の送迎を任される場合があります。

デイサービスでは、入居型介護施設と同じく、個人に合わせたリハビリテーションやレクリエーションの企画運営にも携わります。

デイサービスでは、連絡帳でサービス利用者の家族とのコミュニケーションを取ることがあります。

連絡帳やサービス利用者との対話を通して、ひとりひとりに合わせた介護が必要かを判断する場面が多くなるでしょう。

介護福祉士の夜勤について

夜シフト

介護福祉士の勤務先によっては、夜勤をお願いされる場合があります。

夜勤手当支給などの支給があるメリットがある反面、生活リズムが崩れやすく、休みにくいというデメリットがあるため、日中帯の業務とは異なります。

夜勤での業務内容

夜勤での主な業務内容を以下にまとめました。

・排泄介助
・食事や服薬介助
・起床介助
・夜間見回り
・日勤者への引継ぎ

日中と違う業務としては、サービス利用者の起床をサポートする「起床介助」や夜間の施設を見回る「夜間見回り」、日勤者との間での引き継ぎ業務も加わります。

夜勤だけの専門である夜勤専任の介護福祉士の業務もあるため、夜勤については良く確認しましょう。

夜勤のスケジュール

介護福祉士が夜勤業務をする場合、

・2交代制
・3交代制

の2タイプが一般的です。

2交代制の業務時間の例 日勤:9時~18時
夜勤:17時~翌10時
3交代制の業務時間の例 早番:6時~14時
遅番:14時~22時
夜勤:22時~翌6時

2交代制の場合、1回あたりの勤務時間が長い一方、3交代制の場合は2交代制と比べて勤務時間が少ないものの、上記に日勤を加えたシフト勤務であることが多い傾向です。

介護福祉士の求人を見る際は、夜勤のスケジュール体制や回数・勤務時間についても確認すると良いでしょう。

介護福祉士やりがいある仕事!キャリアアップとして目指してみては?

介護福祉士の仕事は、現場でサービス利用者のサポートをしたりサービス利用し家族への相談やアドバイス業務をしたりするため、介護職員と仕事内容が似ていると感じる人もいるでしょう。

しかし、介護福祉士は一緒に働くチームの中でもチームリーダーとして周りをまとめる仕事だけでなく、場合によっては施設運営といった管理側の業務も加わります。

介護福祉士の資格を取ることで、介護福祉士を必要とする病院や訪問看護施設など、働く場所を多く選べ、求人の幅が広くなるのが介護福祉士の良いところです。

場合によっては、夜勤も発生する可能性があるため、夜勤に関する条件はしっかり確認することをおすすめします。

働く場所ごとの仕事内容や状況・ご自身の積み上げたい介護福祉士としてのキャリアを考慮しながら最適な職場を見つけましょう。

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