【介護の転職】年代別に気になるポイントを総まとめ!転職理由から具体的な志望動機の書き方も

高齢化社会が加速する中、介護職の需要が年々高まっています。将来的に長く働き続けたい、手に職をつけたいとの理由から転職を検討する方にも、介護職はおすすめです。今回は介護職への転職を検討する方に向けて、転職状況や資格などを詳しくまとめています。介護職への転職の第一歩として、ぜひ参考にしてみてください。

介護職の転職状況について

「令和元年度介護労働実態調査」によると、介護サービスに従事する従業員の過不足状況は、全体の66.3%で不足感があるとの回答が見られました。実際に、有効求人倍率の全体平均が1.38倍の中、介護職の有効求人倍率は3.80倍です。実態調査や有効求人倍率からもわかるように、介護職員の需要が高いことがわかります。そのため他の業界・職種と比べて、転職しやすい状況であるといえます。

今後の介護需要の高まり

厚生労働省の「介護サービス施設・事業所調査」によると、介護職員数は毎年増加しています。平成12年度の介護職員数と比較すると、平成29年度は3倍の数字です。今後はさらに高齢化社会が進み、介護需要が一層高まるため、介護職員数が右肩上がりとなる傾向に変わりはないでしょう。

年代別に見る介護転職

介護業界は職歴や年齢が問われにくいことからも、転職を検討する方の年代は幅広いでしょう。ここでは年代別に、介護転職の特徴や実態をみていきます。

20代

介護職員の高齢化が課題となっている中、20代の人材は引く手あまたといえるでしょう。将来的に介護の仕事を続けていきたいのであれば、20代のうちの転職は実務経験を早く積むことができるためおすすめです。加えて資格も早くから取得を目指すことが可能です。また経験年数に伴う給料評価も早く得られやすく、将来的にスキルやキャリアが高められるでしょう。万が一働いてみて介護職が自分の適性に合わないと気づけば、他の業界への転職も遅くはありません。

30代

30代は、働き盛り真っ只中であり、結婚などのライフイベントも発生しやすい年代です。そのため30代での介護業界への転職は、リスクが大きいと考える方も多いでしょう。しかし介護業界において、体力的にも将来的なキャリア面でも期待できる30代は転職に有利といえます。介護需要は今後も衰えないため、スキルが身につけば将来的に職に困ることはないでしょう。また気になる給料面ですが、国や事業所では介護職員の待遇改善に力を入れています。そのため年々給与は増加傾向にあり、30代のうちから介護職に従事することで、将来的に高い給与を期待できるといえます。

40代

一般的に転職が難しいといわれる40代ですが、介護業界においては例外です。他の業界ではなかなか難しい正社員採用も、介護業界であれば難しくありません。実際に多くの現場で、40代の介護所職員が活躍しています。また職歴などが重視されることはあまりないため、子育てが落ち着いた方や、前職を病気などで休職していた方でも転職しやすいといえます。

他業種や他職種からの転職について

他業種や他職種からでも、介護への転職は可能です。介護業界は慢性的な人手不足であることから、未経験・無資格からでも転職しやすいといえるでしょう。しかし、資格や経験がないと就けないポジションや、担当できない仕事もあるため、多少幅は狭まってしまうかもしれません。介護への転職を見据えて早めから資格取得を目指す、もしくは就業後に資格取得を目指すこここともできます。

介護転職におすすめの資格について

介護職への転職は無資格からでも可能ですが、資格があることで給与面での待遇が良くなったり、応募できる求人の幅が広がったりします。ここでは、介護職への転職におすすめ資格をご紹介します。

介護職員初任者研修

介護資格の中で最も取得しやすく、介護職員がキャリアスタートとして取得する資格です。介護職として働くための、基本的な知識・技術が習得できます。未経験からでも取得可能で、ご家族への介護のために取得する方も多いです。3ヶ月ほどで取得できるため、転職前に取得しておくのもおすすめです。

介護職員実務者研修

介護職員初任者研修から、ステップアップした知識・技術が習得できる資格です。現場で活かせる介護能力を身につけられ、かつ「介護福祉士」の資格取得の際に、必須となる資格です。450時間と研修時間が長いですが、少しずつ修了することが可能であるため、働きながらでも資格取得が目指せます。

介護事務

介護職の1つに、介護事務があります。窓口や請求業務を担当するため、介護保険に関する知識が必要です。介護事務に関する民間資格は複数あり、代表的な資格には以下のようなものがあります。

資格運営団体
介護事務管理士JSMA技能認定復興協会
ケアクラーク日本医療教育財団
介護報酬請求事務技能検定試験日本医療事務協会

介護への転職におすすめの時期

介護業界は年間を通じて多くの求人が出ているため、時期を問わず転職しやすいといえます。中でもおすすめの時期は、求人が最も多い4月、そしてボーナス支給後の8月と1月です。また業界の繁忙期といわれる、11〜3月は安定して求人が多い傾向にあります。一方、新卒採用については、他の業界のように特に時期が決まっていません。その上で、新卒採用活動が最も活発となるのは6月、次いで7月・8月以降との調査結果もあります。

好印象が与えられる介護への転職理由3選

転職理由は、介護業界に限らずどこでも問われるものです。転職理由を答える際は、正直すぎるとネガティブな印象を与えてしまうことも。とはいえ、嘘をつくのは後ろめたいですよね。そこで重要なのはネガティブな内容を、ポジティブに変換することです。本章で好印象が与えられる転職理由をご紹介しますので、ご自身の転職理由に近いものを参考にしてみてください。

スキルアップ・キャリアアップしたい

給与など待遇面の不満から転職する場合、スキルアップやキャリアアップを転職理由にすると良いでしょう。スキルアップやキャリアアップをすることは、待遇アップにつながります。自己利益を前面に出すのではなく、スキル・キャリアアップにより利用者の方や施設に貢献したい思いが伝えられると良いでしょう。

前職で培った経験を新たな場で活かしたい

人間関係は、転職理由として最も多い理由。しかし正直に答えすぎてしまうと、採用担当者に不安を抱かせてしまいます。「前職で人間関係を良好にするために、工夫したことや培った経験を新たな職場で活かしたい」という理由にすれば好印象です。

自分の理念に合った職場で働きたい

自分の理念を持って働いていれば、時に自分のスタイルや理想が、現実の仕事と食い違うこともあります。しかし、前職の悪口や愚痴のようなネガティブな内容を言及するのはNGです。自分の理念やスタイルに合った職場でスキルを磨いていきたいなど、ポジティブな内容で伝えることが大切です。

介護の転職における失敗あるある

「介護業界は転職しやすいから」などの安易な考えだと、転職後に「失敗した…」と感じる原因となってしまいます。ここでは介護職への転職を失敗した方のあるあるをみていきます。

事前に聞いていた雇用条件と違う

事前に「労働条件通知書」を覚書として交わすのが一般的ですが、施設や事業所によっては口頭のみで伝えるケースもあります。このような場合、実際に働いてから、給与面や勤務日数・曜日などの条件が、事前に聞いていた内容と違うなどのトラブルにつながることがあります。

激務すぎる

給与面が好条件であったことから入職を決めたが、実際に働いてみると人手不足により、か

教えてもらえる環境でない

人手不足の施設は、激務につながるだけでなく、教育側の人材も不足している可能性も。特に未経験から転職した場合は、教えてもらえる環境が必要です。未経験や無資格から介護職へ転職する場合は、教育体制が整っているかを確認することも重要です。

介護に転職する際の志望動機のポイント

転職にあたり、志望動機は最も注目されるポイントです。ここでは履歴書と面接、どちらでも活用できる、志望動機を伝える上で重要なポイントを解説します。

未経験から介護に転職する場合

最も重要なのは「介護職を志した理由」「志望先の施設・事業所を選んだ理由」の2点です。介護業界は体力的にも精神的にも厳しい業界です。長く働いてくれる人材であるかを見極めるためにも、介護職を志した理由は特にチェックされます。

また数ある施設・事業所の中でも、なぜ志望先を選んだのかも重要です。施設・事業所側と適性がマッチすることをアピールするためにも、志望先の理念や特色を踏まえて熱意を伝えましょう。

経験者で介護に転職する場合

経験者の場合は「経験年数」や「どんな仕事に携わってきたか」を踏まえ、新たな環境で実現したいことや貢献したいこと、キャリアビジョンを伝えることがポイントです。熱意の高さをアピールするためにも、応募先の理念や特徴と結びつけることで、魅力的な志望動機となるでしょう。

転職回数が多い場合

転職回数が多いいことを引け目に感じるより、志望動機が明確であることが重要です。志望動機では「キャリアビジョンの一貫性」「活かせる経験やスキル」「長く働きたい意志」を伝えることがポイントです。さまざまな業種で働いてきたからこそ活かせることもあります。過去の転職で得たことを踏まえて、明確な志望動機を伝えましょう。

介護への転職における面接のポイント

人と接する仕事である介護は、面接が非常に重要です。ここでは、面接におけるポイントをご紹介します。

面接の服装について

面接時の服装は、無難にスーツを選ぶことがおすすめです。しかし私服指定がある場合は、指示にしたがって私服を選びましょう。その場合は、オフィスカジュアル・ビジネスカジュアルを意識することがポイント。服装において最も重要なのは「清潔感」です。服のシワやしみには気をつけ、髪型やメイクも派手にならないように気をつけましょう。

転職理由はポジティブな内容を述べる

前述したように、転職理由は「ネガティブをポジティブ」に変えて述べることが重要です。ネガティブな理由を正直に答えてしまうと、採用側に不安を抱かせてしまいます。採用側の立場になって、相手を不安にさせない言い回しや理由が述べられるよう工夫してみてください。

自己PRと志望動機に力を入れる

採用側は、長く働いてくれる人材を求めています。採用担当者はこの点を見極めるために、自己PRや志望動機に着目します。そのため面接では自身の適性をアピールできる自己PRと、熱意が伝えられる志望動機に力を入れて対策しましょう。

介護は今後も需要が高く、転職しやすい業界

いかがでしたでしょうか。今回はさまざまな観点から、介護職の転職についてお伝えしました。今後も介護需要が高まる傾向から、介護業界は安定した業界といえます。しかし安易に転職してしまうと、転職後に失敗した…と感じてしまうケースも珍しくありません。介護職に限りませんが、転職の際は下調べを十分にした上で進めましょう。