【看護師の転職】履歴書から面接まで、失敗しないための秘訣や他職種転職について解説!

キャリアアップや職場での悩みなど、看護師はさまざまな理由から転職を検討するでしょう。転職は人生の一大イベントでもあり、失敗してしまっては後のキャリアや生活に影響を及ぼしてしまいます。そこで今回は看護師の転職で失敗しないための秘訣を紹介します。

看護師の転職は成功しやすい?

看護師は人手不足が続いていることもあり、求人の多さからも転職は成功しやすいといえます。実際に2019年の看護師の有効求人倍率は2.46倍、職種全体では1.42倍であるため、およそ2倍と高い水準にあります。

しかしその状況に甘んじていると、転職はなかなか成功しないでしょう。もちろん採用側も誰でもいいから雇いたいと適当に求人を出しているわけではありません。
転職で成功するためには看護師が求められることを理解し、しっかりと対策を講じることが大切です。

看護師の転職で失敗しないための5つのポイント

看護師は転職しやすい職種でもありますが、それゆえに転職を繰り返してしまう方もいます。より自分の希望や理想に合った環境で働くために転職したにもかかわらず、またすぐに転職したくなってしまっては本末転倒です。

転職は採用されることがゴールではなく、働き始めてから満足できるかどうかが重要です。
ここでは転職で失敗しないための5つのポイントをお伝えします。

①転職の希望条件を明確にする

闇雲に求人を探しているだけでは、転職で成功できる確率も低くなってしまいます。そのためなぜ転職したいのか、根底にある理由をもとに転職の希望条件を明確にすることで効率的に自分に合った職場が探しやすくなります。

転職において着目すべき条件は人それぞれであるため、まずはどのような観点を軸に条件を決めるか考えてみましょう。
b 例えば以下のような項目が挙げられます。

・労働環境(残業や夜勤、休暇など)
・人間関係
・給料(ボーナスや退職金の有無など)
・スキルアップ

全ての条件に満足できる求人を探すのは現実的ではありません。絶対に譲れない条件を2~3個ほど決めて優先順位をつけるのがオススメです

逆に妥協しすぎてしまうと転職後に後悔することになってしまうことも考えられます。よりよい環境を見つけるためには優先順位や譲れない条件を明確にして、最低限のラインを決めることが大切です。

②職場を雰囲気や特徴リサーチする

人間関係に悩んで転職する看護師は多くいます。転職後も人間関係に悩んだり、以前のほうがましだったと感じたりする結果になってしまっては本末転倒です。

このような失敗を避けるためには、事前に職場をリサーチすることがポイントです。リサーチにオススメなのは口コミサイトや職場見学です。
口コミサイトは参考程度として、基本的には見学やホームページ、パンフレットからも情報を得るようにしましょう。

職場見学は病院や施設に問い合わせたり、転職サイトの担当者に依頼したりすることができます。
職場の雰囲気を実際に目で見て感じることは、貴重な判断材料となります。

また病院の特徴は働く環境にも大きく影響を与えます。そのため以下のようなポイントも合わせてリサーチしましょう。

・職場の形態:大学病院、総合病院、民間病院、クリニック など
・救急指定か
・看護師の数は足りているか

事前にわからない点は面接時に聞くこともできます。
不透明な点をクリアにしていくことで、不安なく転職できるでしょう。

③労働条件を確認する

看護師は日々多忙であり、かつ夜勤のある現場はさらに大変です。求人に記載されている労働条件やPR文だけで実情を把握することは困難です。失敗しないために事前によく確認しましょう。

よくある勘違いが「週休2日制」です。この条件では週2日の休みは月1回となり、他の週は1日だけの休みとなります。
正社員としてフルタイムで働く場合には、必ずチェックしておくべきポイントの一つです。

また「有給が取りやすい」「残業が少ない」「育児をしながら働きやすい」などの表現は、確証がないため鵜呑みにしないようにしましょう。
面接で聞きにくい点は、転職サイトの担当者に確認してもらうことも可能です。
さらに病院へ転職を検討している場合には「2交代制」か「3交代制」なのかなどの勤務形態も事前に把握しておくと安心です。
それ以外にも賞与や退職金、そして夜勤や時間外など手当て条件なども確認してみてください。

④自己分析をする

自己分析をすることで、自分が転職に期待することや希望条件が洗い出しやすくなります。 看護師として働いてきたことで、仕事に対する価値観や自分の得意不得意がわかってきた方も多いでしょう。
これまでの経験と、そこからわかった自分の特徴をもとに自己分析することで、より自分にあった転職先を見つけやすくなります。

また自己分析は志望動機や自己アピールの記載、面接時にも役立ちます。
さらに転職先とのミスマッチを防ぐためにも欠かせないものです。

⑤焦って転職しない

転職において焦りは禁物。転職活動はなるべく在職中に行うことがポイントです。
金銭面やブランクなどの不安や焦りから妥協して転職先を決めてしまい、自分の希望に合った職場で働けなくなってしまうおそれがあります。

また退職してからゆっくり転職活動をしたい方は、当面の生活費に余裕がある状態で退職するようにしましょう。
どちらにせよ焦らずに自分のペースで転職活動ができる環境にすることが大切です。

看護師の転職におけるよくある悩み

転職には悩みがつきものです。では転職を検討している看護師はどのような悩みを抱えやすいのでしょうか。ここではよくある3つの悩みについてお伝えします。

転職時期について

いざ転職しようと思い立っても、どの時期を目安に転職すればよいかは悩みがちなポイントです。実は看護師は転職時期によって、成功率も変わってきます。
以下は1〜12月それぞれの時期における看護師の求人状況です。

オススメ度 状況
1月 ・4月入職にオススメの時期
・年末で離職者が増え求人数が増加傾向
・年始の影響もあり、競争率が低い傾向にある
2月 ・1月に比べて求人数は減少
・フォローは受けやすい
3月 × ・4月入職者が決まる時期
・求人数は減少
・よい条件の求人は見つけにくい
4月 × ・新卒入社の影響もあり、求人数が減少
・焦るよりは見送るほうがよい
5月 ・求人数は少ない
・新人研修の影響もあり、採用側が多忙な時期
・業界全体が慌ただしく、大型連休もあるため転職時期には向かない
6月 ・ボーナス時期で点よく希望者が増える時期
・求人数も増加
・研修も落ち着くタイミングで、フォローを受けやすい
7月 ・6月離職者の影響で、求人数が増える
・夏季休暇に入る時期でもあるため、フォローが手薄になりやすい
8月 × ・夏季休暇やお盆休みの影響もあり、人手不足になりやすい
・求人数は多いが、多忙なこともありなかなか進まないおそれがある
・フォローは受けにくい
9月 ・人員強化に向けて採用が活発になる
・即戦力となれる看護師は転職しやすい
10月 ・人事異動もあり、求人を増やすところもある
・月後半から求人が増えやすい
11月 ・年末に向けて市場が活発化
・求人数が増える
・年始や4月入職を検討している人には最適な時期
12月 × ・業界全体が繁忙期転職には向かない
・求人数も少ないため、年明けを待つほうがベスト

業界の動きが転職にも大きく影響します。豊富な選択肢から最適な求人を探したい場合には、1月・6月11月がオススメです。
転職に失敗しないためにも、あらかじめ時期を見据えて余裕を持って動くとよいでしょう。

他職種への転職は可能か

規則的な生活を送りたい、煩わしい人間関係から解放されたいなどの理由から他職種へ転職したいという方も多いでしょう。看護師から他職種への転職は可能です。
以下は看護師からの転職にオススメの他職種です。

事務職/産業看護師(一般企業)/美容クリニック/治験コーディネーター/保育士/アパレル販売員 など

看護師は幅広い職場で働ける点も魅力の一つ。資格によって採用時に有利になったり、給与が優遇されたりすることもあります。
また看護師資格を活かさない場合でも、看護師として培ってきたコミュニケーション能力や対応力は接客業で活かせるでしょう。

他職種への転職を検討する場合は、どんな勤務形態の職場でどのように仕事をしたいかを軸に考えてみるとよいですね。

本当に転職するべきか、辞められるか不安

本当転職するべきかわからない、現職を辞められるか不安といった悩みを抱えている看護師は多くいます。そのためずるずると時間だけが過ぎてしまい、転職のタイミングを逃してしまっている方も多いでしょう。
今の職場を辞められるかは一旦置いておき、転職のプロに相談してみるのも一つの方法です。

今の職場で改善余地はあるのか、転職することで解決できる側面のほうが大きいのかなどが明確になることで行動に移しやすくなります。
また看護師不足でやめられない状況がある場合には、状況をみて早めに上司に相談するようにしましょう。

転職に伴う退職で職場とのトラブルを避けるためにも、以下のポイントに注意することが大切です。

・転職に伴う退職は繁忙期を避ける
・引き継いでくれる人を見つける
・退職の1〜3ヶ月前には伝える

【看護師の転職】履歴書の書き方のポイント

履歴書は転職における第一ステップです。なかでも重要なポイントは「志望動機」と「自己PR」です。
ここではそれぞれの書き方のポイントについてお伝えします。

志望動機

志望動機は「なぜ転職に至ったのか」「なぜその職場を選んだのか」を伝えることが目的です。
転職で志望動機を書く際には、以下のポイントを確認しておきましょう

・転職したい理由をポジティブに伝える
・転職先の情報や選んだ理由を盛り込む
・長く働きたい気持ちをアピールする

転職理由がネガティブな方も多いでしょう。しかしネガティブな理由はマイナスイメージにつながりやすく、採用担当者を不安にしてしまいます。
そのため理由を上手くポジティブに変換して伝えるようにしましょう。

またその職場を選んだ理由を明記することで、他の病院との差別化ができていることや志望度の高さをアピールすることができます。
また採用側は長く働いてくれる人材を必要としています。志望先を選んだ理由と合わせて、長く働きたい気持ちも伝えましょう。

自己PR

自己PRでは自分の強みを中心に、これまでの経験を踏まえて具体的に述べることがポイントです。その際には自己分析をしてから自己PRを考えるのがオススメです。

またたくさんのアピールポイントを盛り込み過ぎてしまうと、要点が伝わりにくくなってしまいます。そのため自分が最もアピールしたい強みを厳選し、それに付随した具体的なエピソードを盛り込むようにしましょう。

さらに志望先が求める人物像とマッチしたアピールポイントが述べられるとさらに効果的です。志望先の理念や方針をよく調べて、どのような人物が求められているのかを理解することも大切です。

【看護師の転職】面接で気をつけるポイント

人と接する職である看護師は、面接での印象が非常に重要です。ここでは面接で気をつけるべき3つのポイントについてお伝えします。

身だしなみ

どの業界でも身だしなみは重視されますが、清潔感が求められる看護師は特に重要です。身だしなみがしっかりしていないだけで、不採用にされてしまう可能性も否めません。
以下のポイントをしっかり押さえて面接に臨みましょう。

髪型 ・自然な髪色にする
・前髪は目にかからない長さにする
・長い髪は結ぶ
メイク ・健康的に見えるナチュラルメイク
・チークや口紅の色は派手すぎないものを選ぶ
服装 ・オフィスカジュアル、またはスーツ
・シワや染みがないようにする
・転職でリクルートスーツはNG
・靴は低めのパンプス

よく聞かれる質問は事前に対策しておく

面接では聞かれる質問がある程度似通ってきます。事前に対策しておくことで、当日焦ることなくしっかりと伝えられます。
以下のよく聞かれる質問を参考に、それぞれの回答を考えて面接練習をしてみましょう。

・なぜ志望したか
・志望先で何をしたいか
・転職(退職)の理由
・看護師になろうとした理由
・これまでの看護経験、実務経験、患者さまとのエピソード
・どのような看護観を持っているか
・インシデント経験の有無
・夜勤や残業が可能か
・結婚や妊娠、将来設計などについて

逆質問は必ずする

逆質問は自己アピールの一環としても重要です。逆質問では志望度の高さやコミュニケーション能力がアピールできるだけでなく、志望先について知りたいことを聞けるチャンスです。
質問という形で入社したい熱意をアピールできる逆質問をあらかじめ用意しておきましょう。

反対に逆質問を用意していなかったり、公式サイトやパンフレットに掲載されている情報を質問してしまったりするのは逆効果です。
また給料や休み、残業や人間関係などの質問はマイナスな印象を与えてしまう可能性が高いため、なるべく避けるようにしましょう。

看護師の転職はポイントを押さえて成功させよう

看護師は転職しやすい市場とはいえ、ポイントを押さえて慎重に動かないと失敗してしまいます。転職することでよりよい環境やキャリアを手に入れるためにも、今回紹介した内容を押さえることが大切です。

ぜひ転職を成功させて、理想のキャリアを歩む第一歩を踏み出しましょう。