第2回 10年のブランクにも「ウェルカム」と言える職場

ソラストは社員の9割が女性です。結婚や出産、育児などを理由にキャリアの継続が困難な状況になっても、働きやすいように、続けやすいように、ソラストでは、一人ひとりのライフスタイルに応じた働き方の選択を可能にしています。働き方の違いによって不利になることは一切ありません。ソラストが提案する"新しい働き方"とは?

ソラスト 常務執行役員
キャリアセンター長
井田 隆司

他社との違いをひとことで言うなら"出入り自由"であること

Q:ソラストが採用において重視するポイントは何ですか?

A:「対人力」です。医療・介護・保育のいずれの分野も、さまざまな人と関わる職場ですから、コミュニケーション能力が問われます。また、ソラストが大事にしている価値に、「誠実」「挑戦」「協働」の3つがあります。人を尊重し、お客様や同僚を大事にし、顧客の視点に立って自分も成長しながらチャレンジしていく。そういう人材像に合致するかどうか、一緒に働きたいと思えるかどうかが、最初に見るべきポイントになってきます。

Q:常勤社員(フルタイム)を希望するか、非常勤社員(パート)を希望するかによって、採用の可否に影響はありますか?

A:ありません。人柄や能力が最優先です。たとえば、常勤社員(フルタイム)がやめてしまったとき、常勤社員(フルタイム)希望者でいい人が見つかればベストです。でも、非常勤社員(パート)でしか働けないけど申し分のない人がいたら、断るなんてもったいないでしょう。その人が週4日しか働けないのであれば、足りない分をチーム内でどうカバーするかを考えればいいのです。

Q:なるほど、非常に柔軟な考え方ですね。その柔軟性が、ソラストが提案する「新しい働き方」を支えているのですか?

A:そうですね。ソラストには、結婚や出産、介護などのライフスタイルの変化に対し、柔軟にキャリアを積める制度があります。また、働き方に関係なく、全社員が60歳定年まで働き続けられます。たとえば、出産後10年のブランクがあり、また働きたいと思ったとき、心から「ウェルカム」と言えるのがソラストです。元ソラスト社員かどうかは問いません。常勤社員(フルタイム)だった人が非常勤社員(パート)で復帰するのも、その逆もまたウェルカム。ひとことで言うと"出入り自由"なのです。働き方を変えるのに遠慮はいりません。ここが他社との大きな違いでしょう。

「おたがいさま」助け合いの意識を会社の文化として醸成

Q:一般的には、会社側で制度を用意しても、利用しづらい空気があったりするようですが、ソラストはどうですか?

A:2013年にキャリアの継続をサポートする各種制度を利用した社員は、医療分野だけで650名。介護・保育も合わせるとかなりの数です。特に医療事務などは、実務経験を積めばどこの病院でも通用するので、キャリアを継続したい人たちを中心に、制度を積極的に利用しています。先輩社員が当たり前に利用しているから、周りも遠慮なく利用できるのでしょう。制度を利用してキャリアを積んできた50~60代の社員が活躍している事実も、後押ししていると思いますよ。

Q:社員自身の意識はどうでしょう? 働き方の違いによって、役割分担や責任感にギャップが生まれませんか?

A:まず、入社式や教育・トレーニングなどにおいて常勤社員(フルタイム)と非常勤社員(パート)を分けることは一切していません。また、働き方に関係なく、職場では「おたがいさま」です。仕事でもプライベートでも、予測できない事態は誰にでも起こり得ます。解決策が見つからなかったり、早く帰らなくてはいけなかったり、仕事に出られなかったりするわけです。助け合いの意識を会社の文化として醸成するために、「みんな同じ」「おたがいさま」だということをリーダーに理解させ、彼らの口から現場に伝えることで、全社員がこの考え方を共有できるようにしています。

さらに医療の現場では、スキルにバラツキがなく、安定的に業務がこなせるチームを作る必要があります。ですから、常勤社員(フルタイム)か非常勤社員(パート)かに関係なく、一人の人がいろいろな職場で働けるように、計画性をもって人を育て、動かすようにリーダーを指導していますね。人事評価に使用しているスキルチェックシートでも、複数業務をこなせることが評価項目に含まれており、仕事の幅を広げようという姿勢を評価するようにしています。

Q:新しい働き方を提案するだけでなく、実際に機能する環境を整えるために人材を投入し、育てている、ということですね。そこまでして新しい働き方を提案する理由はなんでしょうか?

A:業界として離職率が高く、新しい働き方を許容しないと人が足りないという現実もあります。いい人材を早く採用し、現場を機能させるのが我々の使命。その上で定着率が高まれば、ますます人のクオリティが向上し、会社の価値もどんどん上がっていくはずです。そのために、「ソラストっていい会社だよね」「一緒に働く仲間が大好きだから働き続けたい」と思ってくれる社員を増やそうと、社内のブランディング活動にも注力しています。

そのとき、その場所にふさわしい働き方が見つかる

Q:働き方の選択によって不利になることはないようですが、キャリアアップにおいてはどうでしょう?

A:たとえば、非常勤社員(パート)で働いていても、長く続けてキャリアアップしたい人にはチャンスがあります。非常勤社員(パート)がマネジメント層を目指すことも可能です。実際ソラストの全身である日本医療事務センター時代の元社長は、非常勤社員(パート)からトップに上り詰めた典型的な例です。似たようなケースは社内に多数あります。ソラストで活躍する社員のケーススタディは、書籍『あなたが変わる!医療事務・介護の仕事~私の働き方、教えます!!ソラスト流仕事スタイル~』(ダイヤモンド社)でも紹介されているので、ご興味があればぜひ読んでみてください。

Q:最後に、ソラストは「良いキャリアがつくれる場を提供する」としていますが、良いキャリアとはなんでしょうか?

A:キャリア=えらくなること、と捉えられがちですが、私は違うと思います。ライフスタイルの変化に合わせて、その人にふさわしい時、ふさわしい場所で、良い仲間とイキイキと働き続けることが、良い働き方であり良いキャリアだと考えます。同時に、先輩から後輩へ、良いキャリアを通じて培ったスキルや知識・知恵が継承されることで、チームとしてのキャリアが形成されていきます。そういった場を与えるという意味で、ソラストは柔軟な働き方を可能にする職場を提供できていると思っています。これからも、もっとたくさんの場を提供し続けたいですね。

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