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介護の職場は人間関係が悪い?悩んだときの改善策や転職先選びのポイント

著者: ゲートウェイ

更新日:2023/12/22

公開日:2019/04/09

同じ職場で働いている介護スタッフの女性

日本の将来に必要な職業の1つである介護職。第2のキャリアとして介護職を考えている方の中には、職場内の人間関係について気になる方も多いでしょう。ここでは、介護の職場においてよくある人間関係の悩みや、人間関係を改善するための方法についてご紹介します。介護職に興味があり、職場環境に不安がある方もぜひ本記事の内容をお役立てください。

介護の職場は人間関係が悪いって本当?

介護の職場の人間関係が悪いとは限りません

どの業界のどんな職場にも、少なからず人間関係の問題はあります。それぞれの職場の環境により、人間関係の状況は変わるものです。
介護の職場で人間関係が悪いといわれるのには、いくつか理由が存在します。具体的にどんな理由があるのか、次で詳しく解説します。

【なぜ】介護の職場の人間関係が悪いといわれる理由

職場環境について悩んでいる介護職の女性

なぜ介護の職場では人間関係が特に悪いといわれるのでしょうか。職場ごとにより人間関係が悪くなる状況は違うため、この3つが必ず原因になるとは限りませんが、考えられる状況の理由として参考にしてみてください。

毎日たくさんの人と関わるから

一般的な会社員と比較して介護職は日常の業務で多くの人と関わりますが、主に次のような人とは関わる時間や機会が特に多いです。

・職場のスタッフ
・他職種のスタッフ(看護師・理学療法士など)
・利用者
・利用者のご家族 など

職場のスタッフや他職種のスタッフ、さらには利用者やその家族などです。職場には幅広い年齢層のスタッフがいて、それぞれ経験年数は大きく異なります。利用者への接し方や介護の考え方などによるすれ違いが生じることは少なくありません。スタッフ間で意見が衝突し、人間関係が悪化するケースもあります。

人材不足や業務過多でゆとりがないから

介護業界は慢性的な人材不足で業務過多になりやすく、忙しさで心にゆとりがないため人間関係を悪化させます。ピリピリした雰囲気が出てしまい、周りを気遣う余裕がなくなり、人間関係のトラブルが起きやすくなっています。心に余裕が持てないと、業務でミスや失敗をした人を強く非難してしまい、悪循環に陥ってしまうこともあります。

教育環境が万全ではないから

高齢化により、介護を要する人が増えていますが、人材不足は依然として介護業界の課題です。そのため、教育環境・体制を整える余裕のない職場も多くあります。十分な教育を受けられずに働く新人スタッフや、経験の浅いスタッフが多く、経験・知識不足に不安を感じるケースがよくあります。仕事を満足にできず、職場に馴染むことができなくて、人間関係の悩みやトラブルに発展しやすいです。

介護の職場の人間関係でよくある悩み

介護の人間関係でよくある悩みをあらかじめ知っておくことで、適切な対処をおこなえます。ここでは、介護の人間関係でよくある悩みをいくつか紹介していきます。

職場のスタッフとうまくいかない

介護の仕事では、10代~60代とさまざまな年齢層の方が働いています。年齢層が違えば、仕事に対するモチベーションや価値観が違うのは当たり前でしょう。職場のスタッフとうまくいかなければ、仕事に行くのが辛くなったり、ストレスを感じたりしてしまいかねません。特に、訪問介護ではなく施設で働く人にとっては、職場の人間関係は重要な問題です。一般的な企業と違って人事異動などがほぼなく、辞めない限りは同じ人たちと仕事を続けてく必要があるからです。

利用者と上手に付き合えない

利用者によっては、こちらの言うことを聞いてくれなかったり、何度も同じ説明が必要だったりすることがあります。忙しい毎日の中でそういったことが積み重なると、ストレスを感じざるを得ません。また、近年、利用者からの嫌がらせや暴力、暴言が話題にもなっています。日本介護クラフトユニオンの調査では、介護職員の7割が、利用者から嫌がらせを受けたことがあると分かりました。

この場合、一人で悩むことなく、かならず誰かに相談することをおすすめします。「恥ずかしいな」「情けないな」と思うことでも、誰かに相談することで、解決の糸口が見えてくるはずです。

看護師と衝突してしまう

介護士と看護師は、意見が衝突してしまうこともあります。どちらも専門領域が違うからです。意見の衝突が繰り返されるようになると、相手の人間性そのものを嫌いになってしまう可能性もあります。介護士と看護師では、上下関係はありません。どちらも社会的な立場が対等です。どちらかが「自分のほうが立場が上」といった発言をした場合、それは間違っています。
もし意見のすれ違いが続くようなら、きちんと話し合うべきでしょう。介護士と看護師が連携できれば、仕事の効率化や質の向上にもつながります。

利用者の家族から嫌われてしまう

訪問介護の場合、利用者の家族とうまくいかないと、精神的にも肉体的にも大変です。訪問介護は外に出る機会が多いため、スタッフとの人間関係については楽に考えることができます。しかし、その分、利用者や利用者との関係には気を遣う必要があります。特に、訪問介護は一人で利用者の自宅を訪れることがあります。利用者から暴言を吐かれたりセクハラの被害を受けたりした場合、矛先は自分一人に向います。

【改善策】介護の職場の人間関係をよくするには?

同じ介護施設で働いている介護職員たち

人間関係を良くすることができれば、仕事のストレスを軽減させることができます。また、職場の雰囲気も良くなり、利用者に対するサービスの向上や仕事の効率化にもつなげられるでしょう。

相手の意見を受け入れる

自分と異なる意見や考え方の人と接しても、反発せずに素直に耳を傾けて意見を受け入れてみることが大切です。真っ向から相手の意見を否定するのは人間関係のトラブルの原因につながります。相手の話を聞いた上で自分の考えを共有してみましょう。相手への理解を深めることができ、自分の考えを相手に理解してもらうことにつながります。お互いの理解が深まれば、人間関係のトラブルを回避できるでしょう。

相手の立場に立って考える

相手の立場に立って考えることで、人間関係の改善を促すことができます。ここで大事なのは、「もしも自分が利用者だったら?」「もしも自分が看護師だったら?」「利用者の家族だったら?」と客観的に質問することです。この方法は、アズ・イフフレームと呼ばれ、心理学でも利用されているものです。
また、相手の立場に立って考える際は、3つの視点を持つようにしましょう。自分から見た相手、相手から見た自分、第三者が見た自分と相手の3つです。これらの視点で物事を考えると、人間関係が悪くなった原因を突き止めることができます。
もし利用者に「自分の言葉を聞いてもらえない」「受け入れてもらえない」と感じるなら、「◯◯という行動を取ってもらうにはどうすればいいだろう?」と根本的な原因を考えることも大事です。自分の考えを押し付けるだけでなく、きちんと相手の立場に立って考えることで、人間関係を円滑に進めることができます。

悪口は言わない

職場では決して誰かの悪口を言わないように徹底しましょう。悪口を言っても問題の解決にはならず、余計に人間関係を悪化させるだけです。極力、マイナスなことは口にせず、余計なことを言わない意識を持ちましょう。たとえ理不尽な態度や納得できない言葉を受けたとしても、不満を口にしないことが大切です。努めて冷静な態度を心がけていれば、人間関係を良好に保てます。

笑顔と感謝を心がける

忙しい仕事の中でも笑顔と感謝を心がけましょう。特に感謝の気持ちを相手にきちんと言葉で伝えることは大切です。笑顔や感謝のない職場はピリピリした雰囲気になりやすく、人間関係のトラブルを誘発します。常に笑顔と感謝を心がけることで、みんなが気持ちよく働くことができ、嫌なムードも解消されていくでしょう。明るく楽しいムードで働けるような雰囲気づくりを意識することが大事です。

課題の分離をする

アドラー心理学では、『課題の分離』をすることによって、人間関係の悩みは9割方解決することができるとしています。課題の分離とは、「誰の課題か?」をはっきりとさせることです。
その課題が「自分のものなのか?」「他人のものなのか?」に分け、『他人の課題』については干渉しないようにします。たとえば、『仕事をしない人』に対しては、『仕事をする・しない』は他人の課題ですので、干渉しないことが大事です。
しかし、もしあなたがグループのリーダーなら、『仕事をしない人』がいることによって他の職員のモチベーションが下がったり、サービスの質が低下したりすることは、『自分の課題』です。そうならないように、『仕事をしない人』に対して適切な支援をしましょう。

信頼関係(ラポール)を築く

ラポールとは、強い絆で結ばれた信頼関係のことです。知らない人と信頼関係を結ぶのは、「難しい」と考える方が多いでしょう。しかし、テクニックを身につけることで、信頼関係を築きやすくなります。
信頼関係を築くためのテクニックは、コミュニケーション術です。コミュニケーション術には、さまざまな方法があります。たとえば、ミラーリングです。人は、自分と同じ行動や言動をする人に好感をいだきます。利用者にミラーリングで接する場合は、同じタイミングで笑ってあげたり、同じ仕草で行動してあげたりしましょう。
また、バックトラッキングと呼ばれるテクニックも信頼関係を築く方法のひとつです。これは、相手の発言を繰り返すというもの。「そうなんですね」「わかりました」で終わるのではなく、相手の発言を繰り返すことで、こちらがきちんと理解していると相手に示すことができます。これらを用いて、人間関係を良好に築くことができます。

介護の職場の人間関係が辛いときは

信頼できる人に相談する

介護の職場の人間関係の悩みは信頼できる上司や同僚に打ち明けてみることをおすすめします。悩みを打ち明けるだけでも心が軽くなるからです。また、他人に相談する中で具体的な解決策が見えてくることもあります。自分一人で人間関係の問題や悩みを抱えているとストレスが溜まり精神的によくありません。少しでも人間関係で不安を抱えているならば、信頼できる誰かに相談しましょう。

自分なりの気分転換方法を見つける

人間関係の悩みで溜まったストレスを発散する方法を見つけることは大切です。たとえば、休日にできるストレス発散の方法を作っておきましょう。気分をリフレッシュすることで、人間関係に問題のある職場で頑張っていこうと思えます。直接的に人間関係の問題を解決できるわけではないですが、自分なりの気分転換の方法があることで前向きになれるでしょう。

転職を検討する

ここまで紹介してきた方法を試しても解決しない場合は、思い切って転職するのもよいでしょう。転職をして環境を変えることで、新しい気持ちで介護の仕事を続けられます。人間関係の問題のない職場に転職することで、楽しく働けるようになる可能性もあります。
次からは、人間関係の悩みが少ない職場を選ぶためのポイントを紹介します。

人間関係の悩みが少ない介護の職場の特徴は?

利用者と会話する男性介護スタッフ

これから転職する際にどんな点に注意をして職場を選ぶべきか、職場選びのポイントを4つにまとめました。転職する場合は、この4つのポイントを意識することで人間関係の悩みが少ない職場を探せます。それでは、人間関係のトラブルを避けられる介護の職場の特徴を紹介しましょう。

スタッフの年齢・男女比に偏りが少ない

スタッフの年齢や男女比に偏りが少ないことを確認しましょう。ベテラン世代ばかり、あるいは女性世代ばかりの職場はおすすめしません。たとえば、実務経験が豊富なスタッフが多い職場だと、新人や経験が少ないスタッフは環境に馴染みにくいこともあるようです。また、男女比のバランスが取れている職場であれば、同性同士の事情に共感してもらえるので、良好な人間関係を築けることもあります。

明るく楽しそうな雰囲気が感じられる

生き生きと楽しそうに働くスタッフが多い職場を選びましょう。たとえ忙しくても、笑顔で活気のある職場であれば、雰囲気がよくなります。利用者や多職種と活発にコミュニケーションを取る職場であれば、雰囲気は明るくなりやすいです。事前の職場見学や面接をするときなどに、職場の雰囲気まで意識的にチェックしましょう。逆にギスギスして暗い雰囲気の職場は避けることをおすすめします。

職場の方針や理念に共感できる

職場の介護に関する方針や理念が自分の考え方と一致して共感できるかどうか確認しましょう。自分にとって理想の介護ケアと職場の方針・理念が一致しないと、スタッフとの衝突が起きやすくなります。自分と考えの近い職場の方が、意見の対立や考えの不一致などが少なくなるでしょう。職場見学や面接、ホームページをチェックして、職場の方針や理念を事前に確認することをおすすめします。

頻繁に求人を募集していない

求人募集を頻繁に出す職場は避けた方がよいです。退職者が多くて定着率が低く入れ替わりの激しい職場ほど求人を頻繁に出す傾向があります。定着率が低い理由として職場の雰囲気の悪さや人間関係の問題の多さが原因となることは多いです。ただし、単純に人手不足のために求人を頻繁に出すケースもあります。求人の内容をよく見て、職場についてリサーチするとよいでしょう。求人を頻繁に出す職場には十分に注意してください。

人間関係の悩みが多いからこそ解決策を理解しておこう!

介護は人間関係の悩みが多い仕事です。しかし、どのような悩みが多いのかを知り、解決策を理解しておくことで、ある程度クリアすることができます。
また、就職の時点で、人間関係の悪い職場を避けることも大切です。常に求人広告を出していたり、情報が細かく書かれていなかったり、他の条件に比べて給料が高かったりする場合は、警戒したほうが良いでしょう。もし介護の仕事に興味があるなら、そういった点に注目して、求人を見てみましょう。

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著者プロフィール

ゲートウェイ

ゲートウェイ

異業種含め、人事採用担当として15年以上のキャリアを積んだ経歴を持つ40代男性。現在はソラストの介護採用スタッフとして活躍している。スタッフの負担軽減のため、IT導入や業務ルールの改善に強みを持つ。

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