介護職の離職率は高くない?離職率の高い職場を見分ける3つのポイント

介護の仕事を検討する上で、気になるのが離職率ですよね。介護職は、よく「離職率が高い」と言われています。しかし、「離職率が高いから」と言って、「仕事がきつい」「給料が安い」といったイメージを持つのはおすすめできません。たしかに今までは「きつい」「安い」と言われていましたが、だんだんと変わりつつあります。

ここでは介護職が「離職率が高い」と言われる理由や、現状、離職理由、離職率の高い職場を見分けるポイントを解説していきます。

介護職の離職率は本当に高いの?

介護職の離職率は、「高い」と言われることが多いですが、そこまでではありません。介護労働安定センターが発表している『介護労働実態調査』によれば、介護職の離職率は16.2%。

この数値だけを見ると「高い」と思うかもしれませんが、厚生労働省の『平成 29 年雇用動向調査結果の概況』を見れば、全体の離職率は14.9%であるため、平均よりすこし高い程度でしょう。宿泊業、飲食業は離職率30%、生活関連サービス業、娯楽業は22.1%であるため、介護職の離職率は、極端に高いわけではないと言えます。

介護職の現状

介護職は、けして離職率が高すぎる仕事ではありません。しかし、離職率が高いというイメージから、「給料が安い」「仕事がきつい」と言われるのも事実です。ここでは、介護職の現状について解説していきます。

介護職の待遇

介護職の給料は、2019年3月現在、高いとは言えません。しかし、年々、大幅に改善されています。『会社四季報 業界地図』の2018年版では、介護職の年収は395万円と63分野のうち最下位。ただ、2017年が361万円でしたので、1年で34万円増加していることになります。

介護職の給料が上がっている理由は、国が処遇の改善を図っているから。経済産業省によると、2035年には約79万人の介護人材が不足されると言われています。超高齢化社会である日本にとって、介護の仕事は非常に大切です。

そのため国は、介護人材を確保するために処遇の改善をおこなっています。2019年には、勤続10年の社会福祉士に対して給料を月額8万円増額するよう準備しています。このように、介護職の「給料が安い」というイメージは、過去のものになりつつあるのです。

仕事の労力

介護の仕事は、一般的に「きつい」「大変」と言われています。たしかに要介護者のサポートをしたり介護記録を取ったりと、一人でたくさんの仕事をこなす必要があるでしょう。

ただし、仕事によっては、ライフスタイルに合わせることも、子育てと両立することもできます。介護の仕事は、形態がさまざまです。施設と訪問があり、施設の中にも老人ホームやデイサービスなど、いろんな種類が存在します。

デイサービスであれば、日曜は休みで仕事も日中で終わります。そのため、子育ても両立しやすいでしょう。また、訪問介護であれば、ある程度自分の裁量で仕事の時間や曜日を決めることができます。「きつい」「大変」と言われる介護でも、仕事によって自分の時間を見つけることは十分に可能です。

介護職の離職理由

介護職の離職率はすこし高い程度ですが、それでも辞める方は0ではありません。ここでは介護職を離職する理由について、3つ紹介します。

・結婚、出産
・法人、施設に対する不満
・人間関係

それぞれ解説していきます。

結婚・出産

女性の場合、結婚・出産を機に介護の仕事を辞める方が多いです。介護の仕事は、施設によっては夜勤があるため子育てと両立しにくい場合があり、出産を機に辞めてしまいやすいのです。また、結婚するとともに転居し、辞めていく方もいます。あってはならないことですが、妊娠した際にマタニティハラスメントを受けて辞めるというケースもあるといわれています。

法人・施設に対する不満

法人や施設、事業所と考え方が合わず、退職・離職してしまう方も多いです。従業者と経営者では、考え方の反りが合わないこともしばしば。特に介護の仕事は、高いホスピタリティが必要です。利益を求める企業などの方針と、要介護者を気遣う従業者との間で軋轢が起こることはよくあります。

就職時は仕方ないと思っても、不満が積もり積もったり、方針が変わったことに納得がいかなかったりして、辞める場合もあります。介護という仕事にプライドを持っているからこその離職理由と言えるでしょう。

人間関係

介護職を離職する理由は、ほとんどが人間関係です。仕事を続けていく上で、人間関係がもっとも大切だからです。特に介護職は、チームワークが必要な仕事です。自分に合わない人間がいたら、仕事を続けていく自信がなくなってしまうのでしょう。

また、患者との関係性が原因となることもあります。本来介護されるべき要介護者が、介護職員に暴力を奮ったり嫌がらせをしたりするというものです。日本介護クラフトユニオンの調査では、介護職員の7割が、利用者から嫌がらせを受けたことがあると分かっています。このように人間関係に嫌気が差し、辞めてしまう方も多いです。

離職率の高い職場を見分けるポイント

ここでは、離職率の高い職場を見分けるポイントを紹介します。離職率の高い職場かどうかあらかじめ見分けることができれば、就職の効率化につながります。4つのポイントに気をつけましょう。

・常に求人を出している
・施設が汚い、清潔感がない
・スタッフの対応

常に求人を出している

常に求人広告を出している場合、離職率の高さを疑いましょう。離職率が高いため、常に求人広告を出しておかないと人手が不足してしまう、というケースが考えられます。常に求人広告を出している企業に応募する際は、自分のモチベーションをしっかりと考えましょう。その求人が破格の待遇や条件であるなら、人間関係が悪かったり仕事量が多かったりしたとしても、問題なく続けられる可能性があります。一方で、人間関係を気にする場合は、いくら待遇や条件が多くても、そういった求人は避けるべきでしょう。

施設によって適正な配置人員が決まっている介護施設スタッフと違い、ホームヘルパーの場合はオンデマンド型のサービスのためあまり気にする必要はないかもしれません。

施設が汚い、清潔感がない

施設が汚い、清潔感がない場合は、離職率が高い可能性があります。施設の汚さや清潔感のなさは、職員のモチベーション低下につながるからです。特に介護の施設は、衛生的でなければなりません。

施設が綺麗かどうかは、面接の際にチェックしましょう。面接で施設を訪れた場合、室内を見学させてもらえます。たとえ面接官の印象が良くても、施設が汚れていたり清潔感がなかったりする場合は、見送りを検討してもいいでしょう。

チェックする項目は、清潔感があるか汚物臭などがしないかなどです。適切に処理されているのであれば、汚物臭はほとんどしないか、気にならない程度でしょう。

スタッフの対応が悪い

スタッフの対応が悪い施設は、離職率も高いと言えるでしょう。介護の仕事は、コミュニケーションが非常に重要。そのコミュニケーションができていないということは、人間関係に問題がある可能性も。

面接を受ける際は、面接官だけでなく、そこに働くスタッフの反応も伺いましょう。こちらに対してあいさつをしてくれなかったり、暗い表情を浮かべていたりする場合は、いくら面接官の対応が良かったとしてもおすすめできません。

また、利用者の反応もきちんとチェックしましょう。スタッフと利用者が仲良くやれているか、利用者の反応は良さそうか、といったことは、確認が必要です。

まとめ

介護の離職率は年々改善され、いまは少し高い程度と言えるでしょう。ただし、それでも介護の仕事を離れる人は0ではありません。また、介護の仕事は改善されつつあるとはいえ、大変なものです。

これからの人生、介護の仕事を続けていくためには、自分にぴったりな施設を探すことが必須です。ソラジョブではさまざまな求人を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

介護職の求人をチェックする

新着記事