介護職の人間関係は悩みが多いってホント?現役介護職員200人に聞いてみた!

介護職で働いている人の悩みとしてよく挙げられる人間関係。今回は介護業界にまつわる人間関係の悩みについて、200名の介護職の方にアンケートをとりました。本記事では、現役介護職の方が語るリアルな人間関係の悩みや対処方法をご紹介します。また、悩みとは逆に人間関係で嬉しかったエピソードも聞いていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

介護職員200名に聞いてみた!アンケートの実施概要について

本記事のアンケート実施概要
実施時期 2019年3月末
対象者 介護職員
リサーチ方法 WEBアンケート ※マクロミル

今回は人間関係についてのアンケート結果を紹介します。また、本記事のアンケート結果は全て、介護業界の実態を知るため、現役で働いている職員に意見を聞いたものです。

約8割の介護職員が職場での人間関係に悩みありと回答!

まずは現役介護職員200名に職場の人間関係で悩んだことがあるか質問してみました。その結果、なんと約8割の人が「人間関係で悩んだことがある」と回答。介護業界では多くの方が人間関係に悩んでいることがわかりました。

介護職員は誰との人間関係に悩む?実に9割以上が職場の人と回答

介護職の方は仕事の性質上、さまざまな人と接します。では、介護の現場で起こる人間関係の悩みとは、一体誰に対する悩みなのでしょうか?アンケートではさらに突っ込んで、人間関係に悩みがあると回答した方(167名)に、それが誰に対する悩みなのかを聞いてみました。

アンケートの結果、介護現場で悩まされている人間関係の相手としてダントツで挙げられたのが「同じ職場の人」という結果になりました。人間関係に悩む介護職員の9割以上が同僚や上司、後輩などとの人間関係に悩まされているようです。

また、悩みの内容について、回答者から詳しくアンケートを取っています。下記に、悩みの原因相手別で、具体的にどのような点を悩んでいたのかご紹介していきます。

職員に対する悩みの内容とは?

アンケートの結果、同じ職場の人との人間関係に悩まされていると回答した介護職の方は「仕事に関する考え方の違い」に最も悩まされていました。

介護施設では介護職員以外の、医師や看護師など立場や仕事内容が異なる人たちも一緒に連携して働きます。結果として仕事に対する価値観にも違いが生まれ、人間関係の悩みへと発展するケースも。また、職員の入れ替わりが激しい介護施設の場合、仕事に対する価値観の共有が難しい側面もあります。

施設利用者に対する悩みとは?

施設利用者に対しての悩みとして多かったのは「暴言」「わがまま」といった施設利用者の理不尽さでした。

施設利用者にはうまく体が動かないストレスや、認知症などで気性が激しくなっている方もいるため、ときに理不尽なことを言われたりもします。また、年齢が離れていることで話題が合わなかったり、話がかみ合わなかったりする、コミュニケーションの問題に悩んだという介護職の方も少なくありませんでした。

施設利用者の家族に対する悩みとは?

介護職の方の中には「施設利用者の家族」との人間関係に悩んでいる方も。施設利用者の家族に対しての悩みでは、「わがままを言われた」が一番多くありました。また、「施設のサービス内容、環境、連絡に対する指摘」も回答に挙がっていました。

施設利用者の家族の方は、大事な家族を預けることになるので、心配して細かく要望を伝えてくる人もいます。しかし、それが時に度を越してわがままに発展してしまうケースも少なくないようです。

人間関係の悩みにどうやって対処する?実行した対処方法を聞いてみた!

職場で人間関係の悩みが生まれるかは、勤務先次第、そこで働く人次第なところもあり、解決や対策が難しいですよね。 介護職の方に仕事での人間関係の悩みにどのように対処しているのか、アンケートを取りました。すると、多くの介護職の方が次の3つを対処法として挙げてくれました。

・関わらない、気にしない
・人に相談する、複数人で対処する
・職場を変える

関わらない、気にしない

人間関係がうまくいくかは、その人との相性次第なので、なにかをすれば必ず解消されるものではありません。余計なストレスを増やさないよう、なるべく悩みの種には関わらないようにするのが一番の波風がたたない対処方法になることも。

しかし、悩みの相手がどうしても仕事上コミュニケーションをとらなければいけない相手という場合もあります。そんな時は、ある程度は仕事だから仕方ないと割り切って、悩みについて考えない、気にしないようにすることも大切です。

人に相談する、複数人で対応する

悩みは自分ひとりで対処するよりも、複数人で話し合った方がより良い解決ができることも。また、人に悩みを相談することで気持ちを落ち着けることもできます。

また、なにかの問題が起きた際には複数人で対応することもよい解決策です。自分以外の人も一緒に対応していれば、説明不足になってしまったり、話がこじれたりした場合もフォローしてもらえます。悩みやトラブルが発生したときは、一人で悩まず、第三者に相談したり、協力を依頼したりしましょう。

職場を変える

転職、もしくは異動するというのも、人間関係の悩みを解消する方法の一つです。人間関係は施設によって変わりますから、職場を変えることで人間関係のリセットができます。今、介護業界は需要が高く、転職先も探しやすくなっています。今の職場で人間関係について悩んでいるなら、思い切って職場を変え、新しい環境からスタートしてみるのもいいでしょう。

辛いだけじゃない!介護職で嬉しかったことは?エピソードをまとめて紹介!

人間関係に関する悩みの多い介護業界。しかし、介護現場の人間関係はなにも辛いことばかりではありません。今回アンケートをとった介護職員200名には、介護の仕事をする中で嬉しかったエピソードも教えていただきました。下記には、そのなかから抜粋した回答を紹介します。

職場の人との関係で嬉しかったこと

個々での業務が多いなかで、職員同士助け合い皆で頑張っている実感があるときは充実しています。(男性 49歳)
自分のことを気にかけてくれる先輩がいて、なにかあるごとに声をかけてくれる。なので、悩んでいてもすぐ話せる環境ができてありがたい。 (女性 29歳)
普段は考え方が違って気が合わず、関わり方が難しい職員が困ったときに黙って手を指しのべてくれ、自分のことを評価している発言をしていた。 (女性 50歳)
仲良くなった先輩からプレゼントやお菓子など沢山貰える。一緒に休日遊びにいったりできる。 (女性 28歳)

利用者との関係で嬉しかったこと

認知症対応型デイなので、なかなか名前を呼んでくれることがないが、名前を覚えてくれ、名前を呼んでくれたときは嬉しい。(女性 49歳)
年を召している方(利用者)に色々な人生の知恵を教えてもらえた。(女性 28歳)
出勤した際、利用者さんから「顔を見られて嬉しい」と言われた。(女性 25歳)
利用者様から応援の言葉や励ましを受けた。(女性 35歳)

利用者の家族との関係で嬉しかったこと

訪問するのを楽しみに待ってくれていると介助している家族から聞くことがある。(男性 45歳)
看取り際に家族から感謝された。(男性41歳)
利用者様の家族からあなたがいてくれて良かったと誉めていただいた。(女性 35歳)
家族に名指しで頼られるとき。(男性 34歳)

嬉しかったエピソードは、全体として「感謝されたこと」「褒められたこと」を挙げる回答者が多かったです。悩みも多い介護業界ですが、介護職をしていると、人から感謝され、頼りにされ、褒められることも多いです。職員たちとの人間関係は難しいこともありますが、なかには職員とうまく連携して仕事ができ、嬉しかったという人もいます。こういった喜びを存分に得られるのは、介護職に従事しているからこそです。

介護職は人間関係の悩みも多が、喜びややりがいがある仕事!

今回のアンケートを実施して、多くの介護職員は人間関係で悩みを抱えていることが分かりました。悩みの種である相手も内容も、人によってさまざまです。しかし、だからといって介護業界の人間関係も悪いことばかりではありません。 介護職は人から感謝されることの多い仕事ですので、友好的に関わってくれる人とも多く出会えます。悩みの対処方法を知り、喜びや嬉しい出来事にも目を向ければ、もっとやりがいが生まれて、もっと充実した仕事ができるでしょう。

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