准看護師の仕事内容を解説!正看護師との違いや職場ごとの仕事内容とは

准看護師は、正看護師と同じく医療行為に携わる看護職です。正看護師に比べて資格が取得しやすいため異業種からも転職しやすく、また正看護師を目指す過程としてもおすすめです。今回は准看護師を目指す方や興味がある方に向けて、仕事内容の面から准看護師について詳しく解説します。

准看護師の主な仕事

准看護師は都道府県知事が発行する免許のもと、患者さまの看護や診療補助を行います。しかし医療行為を含む全ての業務を遂行するにあたり、医師または正看護師の指示のもとでなければなりません。

以下は大きく3つに分けた、准看護師の仕事内容です。

・医師等が患者を診療する際の補助
・病気や障害を持つ人たちの日常生活における援助
・疾病の予防や健康の維持増進を目的とした教育

基本的には正看護師と同様の仕事内容です。患者さまのバイタルチェックや注射、点滴、院内の巡回などを行います。さらに入院患者さまの食事や排せつ介助、ベッドメイキングのような身の回りのお世話なども担当します。

准看護師の役割

准看護師は保健師助産師看護師法で定められる看護職の1つです。同法の第5・6条において、准看護師は「医師、歯科医師または看護師の指示を受けて、傷病者もしくはじょく婦に対する療養上の世話または診療の補助を行うことを業とする」定められています。

准看護師は医師や看護師の指示が必要であるため、自立的に業務はできませんが、役割の重要性は正看護師と同等です。

また准看護師の業務については業務独占の規定が設けられています。そのため医師や看護師の指示のもと、傷病者やじよく婦に対して世話や診療の補助ができるのは准看護師のみとなります。

准看護師と正看護師の業務範囲の違い

准看護師と正看護師の大きな違いは、免許の発行元です。准看護師は都道府県知事が発行するものとなり、正看護師は厚生労働大臣が発行します。厚生労働大臣発行の免許となる正看護師は国家資格であるため、准看護師の免許を取得するよりも要件が高くなります。

ここでは正看護師との違いにも着目しながら、准看護師の業務についてお伝えします。

業務範囲に変わりはない

准看護師は正看護師と同様に「療養上の世話」「診療の補助」が業務範囲と、法律で定められています。
以下は准看護師の具体的な業務内容です。

正看護師と免許の種別は異なりますが、対応する業務に変わりはありません。

血圧、体温、脈拍などの測定/注射、採血、点滴/診療、手術の補助/食事、排せつ、入浴介助/体位変換、ベッドメイキング/カルテ記入/患者さまの移送/夜勤巡回 など

准看護師にできないこと

業務範囲に違いはありませんが、准看護師は正看護師のように自らの判断で業務を行なったり、他の看護職員に指示を出したりすることができません。

そのため上記の業務を医師や看護師の指示のもと実行します。そして必要に応じて看護師などに報告し、新たな指示を得て仕事をしていきます。

正看護師が担うべき業務

指示の必要性の有無が正看護師と准看護師の大きな違いですが、それ以外にも正看護師のみが担うべき業務もあります。

以下はガイドラインにて示された、正看護師が担うべき業務です。

・看護計画の立案、評価
・看護管理、リーダー業務
・訪問看護のオンコール対応

業務のベースとなる看護計画や、職員管理・リーダー業務は看護師の業務範囲とされています。特にリーダー業務は看護師の業務範囲であることからも必然的に役職に就くのは正看護師となり、准看護師は役職に就くことは難しいかもしれません。

さらに上記以外では新人看護師の実地指導、看護学生の実習指導も、准看護師ではなく正看護師が行うことが望ましいとされています。

職場ごとに見る准看護師の仕事内容

准看護師は病院をはじめ、クリニックや介護施設などさまざまな職場で活躍しています。准看護師の根本的な役割に違いはありませんが、職場ごとに仕事内容は少しずつ異なります。ここでは病院以外の代表的な2つの職場における、准看護師の仕事内容をご紹介します。

クリニック(診療所)

クリニック(診療所)と病院の違いは、病床数と診療科数にあります。クリニックは病床数が19以下、または病床を持たない医療機関を指します。対して病院は20以上の病床と複数の診療科を持つ医療機関です。

病院よりも地域密着型であるクリニックは、准看護師の業務範囲は広くなります。基本的な診療の補助はもちろんのこと、クリニックの雑務を担当することもあります。特に小さいクリニックでは医療事務員を配置していない場合もあるため、会計や受付、清掃などを行うこともあるでしょう。病院のように医療・看護だけを行うとは限らない点が、クリニックの特徴です。

また病床を備えるクリニックで、実際に入院患者さまがいる場合には夜勤も発生します。

病院

病院では業務の割り振りが決まっている分、1つの業務に集中して取り組む特徴があります。また多くの診療科があるため、科によっても准看護師の仕事内容は大きく変わります。病院によっては、高い技術力があるところもあり、高い専門知識が身に付くこともあるでしょう。

介護施設

介護施設でも多くの准看護師が活躍しています。医師や看護師の指示が必要な点に変わりはありませんが、介護福祉士には医療行為ができないため、准看護師は引く手あまたです。
施設の形態により仕事内容は少しずつ異なりますが、介護施設における准看護師の仕事内容には以下の内容が挙げられます。

ご利用者さまのバイタルチェック/看護記録の作成/服用薬剤の管理/口腔ケア/夜間のオンコール対応 など

また上記以外にも必要に応じて、介護業務を担当します。病院での入院患者さまに対する食事や排せつ、入浴介助などの生活援助と同じように介護業務も行います。

高齢の利用者さまならではの気をつけなければならない点も多いため、施設のマニュアルなどに合わせて介助業務を行います。

准看護師の求人から見る仕事内容

職種准看護師
仕事内容 グループホーム入居者様の健康管理全般
具体的には…
・バイタルチェック
・入浴後の処置(軟膏、ガーゼ交換)
・服薬管理 など
コミュニケーションを通しての健康管理を行っていきます。
給与月給276,000円~
交通費支給あり
残業代、夜勤手当(6,000円/回)別途支給
雇用形態正社員
勤務時間月~日(祝)の間で週5日/1日8時間
(1) 07:00~16:00
(2) 09:00~18:00
(3) 16:00~09:00
早番・日勤・夜勤のシフト制
応募資格准看護師資格
社会保険各種社会保険制度あり(法令通り)
求人の特徴健康診断、育児・介護休暇、育児・介護短時間勤務制度、制服貸与、財形貯蓄制度、資格取得支援制度、ウェルカムバック制度

介護施設の一種である、グループホームでの准看護師の求人例です。准看護師として、グループホームの入所者さまの健康管理業務全般を担当します。グループホームでは健康維持はもちろん、入居者さまが快適に生活するための施設です。そのため単なる健康管理や生活援助だけでなく、コミュニケーションを通した精神的なケアも大切な業務の1つになります。

介護業界はこれからも需要が高まるため、将来的に安定して長く働き続けられます。また資格取得支援制度もあるため、介護福祉士の資格取得を目指してキャリアアップするのも1つの道です。さらにウェルカムバック制度により、育児や介護などで一旦職を離れた後でも働ける点が嬉しいポイントです。

准看護師の役割や職場ごとの仕事内容を押さえよう

今回は准看護師の仕事内容にフォーカスして詳しくご紹介しました。慢性的な看護職員不足、そして高齢化社会が進む状況下では、病院や介護施設における准看護師のニーズもさらに高まります。

准看護師は転職で目指しやすい看護職の1つです。将来的に安定して長く働き続けたい方は、ぜひ准看護師の道を検討してはいかがでしょうか。